中央発條は、2026年春より愛知県豊田市の藤岡工場敷地内に主力製品である冷間コイルの新ラインを敷設する新工場(第12工場)の建設に着手すると発表した。
この新工場は、7月30日に開示した「中長期経営計画2030」における「安全最優先の取組み」において最も重要な計画のひとつ。設備の老朽更新や大規模修繕を可能とする余力づくりをコンセプトとした工場となる。
中央発條の藤岡工場では2025年3月、爆発事故が発生。この事故により従業員1名が死亡し、2名が負傷した。事故は3月6日午前8時頃、藤岡工場の第3工場内で発生。冷間コイルラインの集塵機において爆発を伴う事故が起き、建屋の一部も損傷した。
新たに建設する第12工場には、最新設備の導入、働きやすさや職場環境を改善する暑熱対策や工場レイアウト、太陽光パネル設置による再生エネルギー導入など、様々な取組みを実現する将来のためのモデルラインとして新設する。
新工場は老朽更新を加速させるだけでなく、最新設備を導入し、安全安心な職場環境を整備することで生産性の向上と作業効率の改善にも寄与する。
2027年6月に建屋竣工、2028年6月の稼働開始を目指して進める。総投資額は建屋約14億円、ライン投資等設備約26億円の計約40億円。11月19日に開示した投資有価証券の売却代金の一部を充当する。この投資額は「中長期経営計画2030」における設備投資額6年総額480億円の計画範囲内となる。
同社は、引き続き安全最優先の取組みを強化し、すべてのステークホルダーに信頼いただけるよう経営基盤の強化に努めていく。




