ヴァレオは、2028年までの中期経営計画「Elevate 2028」を発表した。2022年以降の着実な利益改善、2025年以降の高水準のキャッシュ創出、2027年以降の売上成長回帰という3つの柱で構成される。
2028年の目標として、売上高220~240億ユーロ、営業利益率6-7%、支払利息控除後のフリーキャッシュフロー5億ユーロ以上を掲げた。この高水準のキャッシュ創出により、調整後EBITDA比のレバレッジ比率を1.0倍未満に抑え、2028年に投資適格格付けの取得を目指す。
2025年のガイダンスについては、売上高、調整後EBITDA、営業利益率の見通しを確認した。支払利息控除前のフリーキャッシュフローは上方修正され、ガイダンスをやや上回る5億5000万ユーロ超となる見込みだ。
クリストフ・ペリラCEOは「2022年以降のMove Upプランにより、技術面での優位性を確立し、財務改善の基盤を築いた。Elevate 2028では、これらの成果を活かしてさらなる財務基盤の強化を図る」と述べた。
同社は、電動化、安全性向上、ソフトウェア定義車両という自動車の未来に完全に対応しており、中国、インド、北米を含む全地域で成長している。主要な自動車技術におけるグローバルリーダーとしての地位を固めつつある。
ペリラCEOは「3つのエンジンで計画を推進する。第1は2022年に始まった着実な利益増加、第2は始動したばかりの高水準のキャッシュ創出、第3は2027年に本格化する成長回帰だ」と説明。強固な受注残が売上に転換されることで、成長軌道に戻るとの見通しを示した。




