新型AIカメラシステム発表へ、AUMOVIOが悪天候でも鮮明な視界を実現…CES 2026

異なる視野角と検知距離を備えた車載統合カメラが周囲を正確に認識
異なる視野角と検知距離を備えた車載統合カメラが周囲を正確に認識全 2 枚

AUMOVIO(旧コンチネンタル・オートモーティブ)は、2026年1月に米ラスベガスで開催されるCES2026において、AIを活用した新しいカメラシステムを発表する。

【画像全2枚】

このシステムは、厳しい光条件下でも鮮明な画像情報を取得し、車載システムに詳細なデータを提供する。

新しいカメラシステムは、霧・雨・暗闇といった悪条件下での視界改善を実現した。特に夜間走行や雨天時の視界確保など、一年を通じてドライバーを安全にサポートする。

高性能カメラの需要は、ユーロNCAPなど国際機関が運転支援システムの搭載を重視していることから拡大している。運転支援システムには、交通状況を正確に検知・解釈するカメラやレーダーなどのセンサー類が必要だ。

新しいカメラシステムは、夜間視認性を強化したAUMOVIOの高性能カメラの進化版だ。耐久性と信頼性に優れたハードウェアをベースに、AIソフトウェアを追加。中央制御ユニットで画像処理を行い、コントラストを最適化するアルゴリズムにより、従来システムよりも正確なデータを提供する。これにより、暗い道路脇の歩行者や野生動物の早期検知が可能になる。

AUMOVIOは、濃霧や豪雨、降雪といった過酷な気象条件下でもクリアな視界を確保するため、全天候型カメラの開発を進めている。特殊な赤外線フィルターを搭載したカメラは、最大160m先の物体や交通状況を正確に検知することが可能だ。

通常、車載カメラには色再現のため赤外線フィルターが装備されている。AUMOVIOのイノベーションでは、フィルターの一部を選択的に開放し、特定の赤外線波長を取り込むことで、画像の鮮明度をさらに向上させる。

高解像度画像の採用により視界は改善されるが、ピクセル数が増えるとデータ量も増加する。AUMOVIOは、オンボードの処理能力を維持するため、一般的な用途では最大8メガピクセル、特殊用途では最大18メガピクセルのカメラシステムを採用している。

AUMOVIOのカメラポートフォリオは、高解像度、モジュール設計、赤外線波長の活用、そしてコントラスト強調のためのインテリジェントソフトウェアの組み合わせで構成されている。

AUMOVIOは、2025年9月のスピンオフ以降、独立した企業として、旧コンチネンタルグループの自動車部門の事業を継続している。同社はモビリティをより安全に、刺激的に、そしてコネクテッドかつ自律的に進化させるための広範な技術とエレクトロニクスのポートフォリオを提供している。

主な事業領域には、センサーソリューション、ディスプレイ、ブレーキおよびコンフォートシステムに加え、ソフトウェア、アーキテクチャプラットフォーム、さらにソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)向けの支援システムに関する豊富な専門知識が含まれる。

2024年度において、AUMOVIOが展開するこれらのビジネス領域は、196億ユーロの売上を計上した。本社はドイツ・フランクフルトに所在し、世界100以上の拠点に約8万6000名の従業員を擁している。

《森脇稔》

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