BYDは、スーパーハイブリッド技術「DM」を搭載したコンパクトSUV『ATTO 2 DM-i』を欧州市場に投入すると発表した。
ATTO 2 DM-iは、既に欧州の主要市場でベストセラーとなっている『SEAL U DM-i』で実績のあるスーパーハイブリッド技術を採用。EVの走行感覚と最大1000kmの実用航続距離を両立し、コンパクトSUVセグメントに新たな選択肢を提供する。
車両サイズは全長4330mm、全幅1830mm、全高1675mm。ホイールベースは2620mmと比較的長く、キャビンスペースを確保しながらSUVらしい短いオーバーハングを実現している。
エクステリアデザインは、フルLEDヘッドライトとスリムなデイタイムランニングライトを採用。リアには全幅ライトバーと「中国結び」をモチーフにした8の字型テールライトを配置し、無限の幸運を象徴するデザインとなっている。ボディカラーは、スーパーハイブリッドモデル専用のミッドナイトブルーを含む4色を用意する。
パワートレインは、デュアルモード技術を採用したスーパーハイブリッドシステムを搭載。2基の高速電動モーター、ブレードバッテリー、熱効率43.04%を達成した1.5リットルガソリンエンジン「シャオユン」で構成される。
システムはEVモードとHEVモードの2つの動作モードを持つ。EVモードでは電動モーターのみで走行し、HEVモードでは主に電動モーターで駆動しながらガソリンエンジンがバッテリーに充電する。追加パワーが必要な場合は、シリーズ方式からパラレル方式に切り替わり、エンジンとモーターの出力を組み合わせる。
グレードは2種類を設定。アクティブは7.8kWhのブレードバッテリーを搭載し、システム最高出力は166PS。WLTP純電動航続距離は39km、総合航続距離は929kmとなる。
ブーストは18.0kWhの大容量バッテリーを採用し、システム最高出力は212PSに向上。0-100km/h加速は7.5秒を実現する。WLTP純電動航続距離は145km、総合航続距離は1000kmに達する。6.6kWのAC充電器を装備し、32Aの三相AC電源に接続すれば15%から100%まで3時間で充電可能だ。
インテリアは、高品質な素材と広々とした空間が特徴。8.8インチのフルLCDインストルメントパネルと12.8インチのタッチスクリーンを配置する。
インフォテインメントシステムには、BYDの最新ソフトウェアを搭載。「Hi BYD」で起動する音声制御システムは、生成AIと大規模言語モデルを活用し、人間のような対話を実現する。旅行、ニュース、一般知識など幅広い分野に対応し、複数回の対話を記憶して理解を深める機能を持つ。
ブーストグレードには、全乗員に自然光を届けるパノラミックガラスルーフを装備。完全にフラットなフロアにより、後席の実用性も確保している。
ラゲッジスペースは425リットルを確保。分割可倒式リアシートを倒せば、容量は1335リットルまで拡大する。




