東京都武蔵村山市のイオンモールむさし村山・つむぐひろばで11月30日、タイムトライアル形式の「プリンスの丘 オートテスト2025」が行われ、軽トラやヒストリックカーなど様々なマイカー66台が腕を競い合った。
オートテストは2015年に日本に導入された、JAFが全国各地で開催しているモータースポーツのひとつ。運転の正確さを競う英国発祥の競技で、ヘルメットやグローブなどは不要。普段使用しているマイカーで気軽に参加できる。この日は、かつてのプリンス/日産自動車村山工場およびテストコースの跡地での開催となった。
エントリーしたのは66台(ダブルエントリー含む)。ダイハツ『コペン』やマツダ『ロードスター』、スズキ『スイフト』といったコンパクトスポーツはもちろん、日産『キャラバン』やスバルの赤帽『サンバー』などの商用車、トヨタ『スポーツ800』やベルトーネ『X1/9』などのヒストリックカーが、スラロームや旋回、バックでの車庫入れなどに挑戦した。
スバル『BRZ』で参加したのは40代女性。「若い頃にあちこちの走行会に出ていましたが、一時休止。10数年のブランクの後に復活してジムカーナなども楽しんでいます」。この日はアタック用のタイヤ4本を用意するなどの本気モード。レディースクラスではトップのタイムを記録していた。8の字では少し膨らみ、「筋トレが必要だと思いました」と苦笑い。「ドライブも含めて走るのは大好き。楽しかったです」と笑顔だった。
主催したJAF加盟「パルサースポーツクラブ湘南(PSC湘南)」は全日本ダットサン会の傘下クラブ。そのダットサン会の創立40周年を記念して「ダットサン、プリンス、日産名車披露会」も同時開催された。
「日本自動車殿堂歴史遺産車」に選ばれたプリンス『スカイライン』GTやダットサン『ブルーバード』(510型)、日産『フェアレディZ』/DATSUN『240Z』をはじめ、ダットサン『1000』、日産『ローレル』『セドリック』などが並んだ。
左ハンドルのフェアレディ2000で参加した60代男性は、保護犬の「ハナ」ちゃんと同伴。「出かける時はいつも一緒。もう1台のサニーやステップバンとのローテーションでドッグランなどに行きます。今日はテストランも見れて良かったです」と2人(匹)で楽しんでいた。
この日は快晴に恵まれ、絶好のコンディションに。イオンモールからも続々とギャラリーが集まって盛況となった。PSC湘南の野村充央代表は「オートテストと車両展示という初の試みですが、これだけ参加者が多いとは驚きました。これからはもっと旧車がたくさん参加して走れるようなイベントにできれば」と、早くも次回を見据えていた。




