EUが自動車環境規制を緩和、2035年エンジン車禁止を事実上撤回

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EU=ヨーロッパ連合の執行機関である欧州委員会は、2035年までにガソリン車やディーゼル車など内燃機関車の販売を禁止とする方針を見直すと発表した。一定条件のもとでガソリン車やハイブリッド車(HEV)などの販売を認める内容で、禁止方針は事実上の撤回となる。


●自動車産業を支援する新パッケージ

欧州委員会のこれまでの方針は、2035年までに自動車の二酸化炭素(CO2)排出基準をゼロとし、HEVを含む内燃機関車の新車販売を原則禁止するものだった。今回の見直しでは、CO2排出量を2021年比で9割削減とすることで、ガソリン車などの販売継続を可能とする。

欧州委員会は12月16日、クリーンモビリティへの移行を支援する「自動車パッケージ」を提案した。欧州委員会によると「2050年の気候中立性と戦略的自立を確保しつつ、自動車メーカーに柔軟性を提供する、現実的な政策枠組みを定める。また、EU産業界から求められていた規制簡素化にも対応する」と言う。


《高木啓》

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