中国のEVメーカーのリープモーターは、新型コンパクト電動SUV『A10』を世界初公開した。グローバル市場では『B03X』の名称で展開される。
同社の新しいグローバルAプラットフォームを採用した初のモデルとなるA10は、「スマートプレミアム長距離SUV」として位置づけられる。リープモーターは、プレミアムは高価であるべき、小型車は低技術であるべき、コンパクトサイズは空間を犠牲にすべきという業界の3つのジレンマを打破することを目指している。
A10は全長4200mm超、全幅1800mm、全高1600mm、ホイールベース2600mm超のボディサイズを持つ。本格的なSUVの存在感と都市部での機動性を両立させた設計となっている。
最新のLEAPアーキテクチャを採用し、ドア・ツー・ドアの先進運転支援システム、AI搭載コックピット、車両ライフサイクル全体にわたるOTAアップデート機能を搭載する。超高密度LFPバッテリーにより、CLTC基準で最大500kmの航続距離を実現している。
エクステリアデザインは6色のグローバルカラー、18インチスポーツアルミホイール、セミ隠しドアハンドル、フローティングルーフ、感情的な「スマイル」ライティングシグネチャーを特徴とする。
ターゲット顧客は、日常通勤用の手頃でプレミアムなセカンドカーを求める合理的な顧客層、および安全性、空間、スマート技術を妥協することなく内燃機関のコンパクトカーからアップグレードを検討する初めてのEV購入者としている。
リープモーターは2015年に技術主導型のスマート電気自動車会社として設立された。創業者の朱江明氏は電子エンジニアで、30年以上の技術蓄積を持つ。中国浙江省杭州に本社を置き、スマート電気自動車の設計、研究開発、製造、運転支援、モーター電子制御、バッテリーシステム開発、クラウドベースのインターネット・オブ・ビークルソリューションを事業範囲とする。
技術ベースの企業として、リープモーターは3電システムやインテリジェントシステムを含む車両のコア部品を独自開発・製造している。自社開発・製造の割合は車両コストの65%を占め、業界初の8in1電動ドライブ、業界初の量産CTCバッテリーシャシー統合技術、業界初の「4in1」集中統合電子電気アーキテクチャなど、先進的なインテリジェント電動技術を次々と投入している。
2023年にステランティスグループがリープモーターに出資し、2024年5月初旬には両社が正式にリープモーター・インターナショナル合弁会社を設立し、国際市場の開拓を進めている。




