ミライズエネチェンジとLocationMindは12月24日、LocationMindが主導する「ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業」プロジェクトに、ミライズエネチェンジが参画することで合意したと発表した。
本プロジェクトは、位置情報ビッグデータを活用した合理的なEV充電インフラ整備を推進し、東京都におけるEV利用環境整備の高度化と脱炭素社会の実現に貢献することを目指している。
カーボンニュートラル実現に向けてEVの普及が進み、EV充電インフラの整備も国や自治体の施策のもとで着実に拡大している。一方で、設置場所や利用シーンに応じた最適な配置や利便性向上は、引き続き重要な検討課題となっている。
東京都は2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す「ゼロエミッション東京」の実現に向け、ZEV(ゼロエミッションビークル)の導入拡大や関連インフラの高度化に取り組んでいる。特に物流分野におけるZEV化の推進においては、車両の運行実態を踏まえた充電インフラの計画・整備の必要性が示されている。
このプロジェクトでは、LocationMindが「ZEVトラック普及向けの次世代GPS受信機システム」プロジェクトを主導し、トラックの位置情報ビッグデータを分析することで、EV充電器の有効な設置候補地点を抽出する技術を活用する。
実際の車両運行データに基づき、物流分野におけるZEV化を見据えた充電ニーズを可視化することで、従来の机上検討では把握が難しかった実態に即したEV充電インフラ整備を目指す。
ミライズエネチェンジは、EV充電インフラの整備・運営に関する知見および実績を活かし、LocationMindが抽出した設置候補地点に対するEV充電器の導入提案およびサービス提供を担う。
LocationMindは、トラックの位置情報ビッグデータを分析する技術を活用し、EV充電器の設置に適した地点の抽出や、データに基づくインフラ配置の最適化を推進する。
両者はそれぞれの強みを組み合わせることで、効率的かつ実用性の高いEV充電ネットワークの構築を目指す。
今後、ミライズエネチェンジとLocationMindは、本プロジェクトを通じて得られる知見を活かし、東京都におけるEV充電インフラ整備のさらなる推進に取り組む。
また、物流分野をはじめとした多様な利用シーンにおける充電機会の創出を通じて、EVの利便性向上と持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していく。
ミライズエネチェンジは脱炭素社会実現のため、2021年11月よりEV充電サービスを提供している。「EV充電エネチェンジ」は、全国の商業施設、宿泊施設、オフィス、マンションに設置された3kW/6kWの普通充電器を利用できるEV充電サービスで、既存充電器の入れ替え対応も可能だ。
設置費用は月額費用が0円のプランを提供しており、普通充電器の設置口数No.1となっている。ダウンロード数No.1の無料アプリは、充電器の空き状況確認のほか、充電と決済が簡単に行える。
充電した分だけ支払うアプリでの決済のほか、e-Mobility Powerや自動車メーカー各社などが提供する充電カードも利用できる。さらに、月額2980円(税込)の定額プラン「エネチェンジパスポート」は日中の時間帯に何度も充電でき、自宅に充電設備を持たないEV利用者に大きな経済的メリットを提供する。
なお、本開発の一部は東京都の「ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業」の補助金を受けて取り組んでいる。




