スマートは、超小型EV『#2』のプロトタイプの写真を公開した。『フォーツー』の再来となる2シーターEVだ。
スマートは、#2の開発を加速させている。独自開発の電動コンパクトアーキテクチャ(ECA)の実証試験を実施中だ。
この新プラットフォームの検証には、既存のスマート・フォーツーの車体を活用している。これにより、新型「#2」が初代モデルの超コンパクトな寸法を継承することが確認された。
新型「#2」は、フォーツーの特徴である超コンパクトサイズ、2ドア2シート構成、後輪駆動、四隅にホイールを配置したスタンスを維持する。ただし、メルセデスベンツのデザインチームによる内外装の全面刷新により、新しいアイデンティティを獲得する予定だ。
ECAプラットフォームは、次世代電動パワートレイン、先進安全技術、そして独自の都市型ドライビング体験の基盤となる。
現在の試験では、既存フォーツーの車体に新プラットフォームを組み込んだ試作車両を使用している。スマートの研究開発チームは、世界各地の専用施設で検証作業を実施中だ。
中国のテストコースでは、エンジニアが走行性能の改良に注力している。都市での機敏性を高める乗り心地とハンドリングの調整、構造強度の検証、ブレーキシステムの性能最適化などを行っている。
同時に、他の試験施設では衝突安全性能、サスペンション耐久性、バッテリー性能、ソフトウェアシステム、空調システムなど、さまざまな条件下での検証を進めている。これらは次の試験段階、そして最終的な量産に向けた重要なステップだ。
全電動のスマート「#2」は、2026年後半の世界初公開に向けて予定通り開発が進んでいる。約30年前にスマートが確立したシティカーセグメントにおいて、新たな基準を打ち立てることを目指す。




