大井川鐵道グループ、36年走り続けた古豪バスが2026年3月引退

大鉄の「古豪バス」
大鉄の「古豪バス」全 2 枚

大井川鐵道グループでバス事業と旅行業を展開する大鉄アドバンス(静岡県島田市)は、1990年に導入した乗合バス車両1両の運用を、2026年3月で終了する。これにあわせ、同車両の最終稼働となる寸又峡線で「古豪バス」引退記念ツアーを実施する。

【画像全2枚】

対象となる車両は、1990年10月に大井川鐵道井川線で日本唯一のアプト式鉄道(アプトいちしろ~長島ダム 1.5km)が開業するのを前に、奥大井から寸又峡温泉方面への輸送需要増加を見込み導入された。以来、およそ36年間にわたり、山間部の狭隘な路線で安全輸送を担ってきた。

車両は三菱『エアロスターK』(型式P-MP618K)で、初度登録は1990年4月。乗車定員は67名(座席定員54名)で、全長10.2m、全幅2.49m、全高3.13m。2025年9月末時点の走行距離はおよそ71万9000kmに達している。主に寸又峡線(千頭駅前~寸又峡温泉 16.3km)や閑蔵線(千頭駅前~閑蔵駅前 15.2km)で運用されてきた。

ツアーは2026年2月1日、3月1日、3月13日の計3日、それぞれ日帰りで実施する。旅行代金は大人・小人ともに1名1万4800円。静岡駅南口から千頭駅前までは大型貸切バスを利用し、千頭駅前から寸又峡温泉までを「古豪バス」で運行する行程だ。

寸又峡線では、現在では珍しい硬い紙製の乗車券「硬券」を使用する予定で、使用後は記念として持ち帰ることができる。寸又峡温泉到着後は、参加者向けの車両撮影会や、エリア内での臨時ダイヤによる乗合バス運行も計画されている。なお、臨時バスの一部区間では別途運賃が必要だ。

《高木啓》

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