BMWは自身のラインナップで最小の電気SUV、『iX1』改良新型を開発中だ。最新プロトタイプの充電中を捉えるとともに、その内部を激写した。そして「パノラミック iDrive」が搭載されることがわかった。
BMW iX1は5月に発売4周年を迎えるが、ノイエクラッセ版として大きな変更が予定されている。『iX3』で既に見られたような新技術を投入し、大胆な進化を遂げると期待される。
充電ステーションで捉えたプロトタイプは、スリムなツインキドニーグリルを備えた全く新しいフロントエンドを採用しているほか、iX3を彷彿とさせるライトユニットも備わっている。
さらに下を見ると、大型のフロントバンパーに見られるような、垂直な要素を排した、幅広のセンターインテークが確認できる。バンパーも曲線美を際立たせており、このモデルの空力性能向上に貢献していると思われる。
BMW iX1 改良新型のプロトタイプ
サイドは、力強いホイールアーチと流線型のボディワークが目立ち、フラッシュマウントされたドアハンドルと、お馴染みのグリーンハウスも確認できた。
リアセクションは、厳重にカモフラージュされているが、ナンバープレート用の凹部がバンパーに近接した新しいリフトゲートが採用されている。さらに、よりフラットなスポイラーと、より丸みを帯びたデザインが確認できる。
初めて撮影に成功したキャビン内は、ノイエクラッセがインテリアにも引き継がれ、パノラミック iDrive が装備されている。フロントウィンドウ下部にはピラー・トゥ・ピラー・ディスプレイと、おそらく17.9インチと思われる独立型インフォテインメントシステムが搭載されている。
BMW iX1 改良新型のプロトタイプその他、iX3から流用したと思われるシフトレバーと操作系を備えた新しいセンターコンソールが確認できるほか、詳細は不明だが、ルームミラーにはカメラが搭載されている。
兄貴分の iX3との繋がりは表面的なものではなく、両モデルには多くの共通点が見られるだろう。これには、800Vアーキテクチャ、円筒形セルバッテリーパック、そして高効率な電気モーターが含まれる。
現在 iX3 は「50 xDrive」モデルのみで、これはデュアルモーターの四輪駆動システムを搭載し、合計出力469ps / 345kW、最大トルク645 Nmを発揮する。108.7kWhのバッテリーパックが搭載されて、WLTPモード航続は800kmに達する。これらの数字は、iX1改良新型のスペックを予想する参考になるだろう。
iX1改良新型のワールドプレミアは、2028年より前になる可能性は低いようだ。




