生活協同組合パルシステム東京は、南都留森林組合の間伐材を荷台の床材に使用したEVトラックを、配送拠点の江東センターで導入したと発表した。
産直提携を結ぶ産地の間伐材活用で森林の循環を促進し、産地と消費地における持続可能な地域づくりに貢献する。
江東センターに納車されたEVトラックは、いすゞ自動車『ELFmio EV(エルフミオ)』だ。ガソリン車からの切り替えによるCO2排出量削減に加え、荷台床材に国産の間伐材を採用することで、さらなる環境負荷軽減を達成する。
一般的なトラック荷台の床材は、耐久性と耐水性が高い東南アジアからの輸入材が多く使用される。低価格な一方、過剰な伐採による環境破壊や遠方からの輸送によるCO2発生などの課題もある。関東圏に近い南都留の森林で生産されるアカマツの間伐材を活用することで、輸送時のCO2発生抑制に加え、地域内での持続可能な森林の循環につながる。
間伐材の有効活用により、南都留の森林の健全な成長を促進し、適切な森林管理による生物多様性の保全と山間地域の林業振興に貢献する。
パルシステム連合会は2014年1月、南都留森林組合と林業産地で初となる産直提携を締結した。生活協同組合として、国内生産地域の森林保全や再生を目指すため、2012年に制定した森林・林業方針に基づく提携だ。
10年にわたる産直提携の下、利用者や役職員が産地を訪れ、里山再生や間伐による森林整備活動などの重要性への理解を広めてきた。間伐材を活用した家具などを開発し、産地の活動を紹介しながら利用を呼びかけ森を身近に感じてもらい、地域の森林保全と経済活性化につなげている。トラック床材への間伐材の活用は、これまでの協同組合間連携に加え、車体製造業者の須河車体と協同により実現した。
EVを導入した江東センターは、再生可能エネルギーをメインとした電力を使用している。パルシステムグループは、配送・物流センターなどの施設のうち約7割の拠点で、太陽光などの自家発電やパルシステム電力が供給する「パルシステムでんき」を使用している。パルシステムでんきは「再生可能エネルギー+FIT電気」を主電源とし、利用者に持続可能なエネルギーの選択を呼びかけている。
パルシステム東京はこれからも、グループ目標の2030年CO2排出量の2013年度比46%削減に向け、さまざまな組織と協同し、脱炭素社会の実現を目指していく。




