1991年に誕生したTOYO TIRES(トーヨータイヤ)のフラッグシップブランド「PROXES(プロクセス)」は、今年35周年を迎える。誕生以来、数々のレースの現場で鍛え抜かれ、その都度進化を遂げながら、自らの価値を証明し続けてきた。35周年という節目は、PROXESがこれまで積み上げてきた実績を振り返ると同時に、次の時代へと歩みを進めるタイミングでもある。
「タイヤは唯一、クルマが地面と接する部分であり、生命線だと思います。ドライバーが感じるクルマの良し悪しを決めるのは、ほとんどタイヤに依存していると言えるかもしれません」
そう語るのは、TGRドライバー(TOYOTA GAZOO Racing)として2024年度のシーズン(NLS耐久シリーズ)からトーヨータイヤ陣営に加わった中山雄一氏だ。
Ring Racing with TOYO TIRES Uwe Kleen監督
彼はレーサーとしてハンドルを握る一方で、エンジニアと密接に連携しながらタイヤ開発にも携わってきた。自らがサーキットで得た感覚を言語化し、どのようなアプローチでタイヤを進化させればよいのか、どうすればレースに勝てる性能に近づけられるのか。チームで思考錯誤を重ねる日々を積み重ねてきたという。
そんな中山氏が、東京オートサロン2026のトーヨータイヤブースにて、2026年度のPROXESブランドアンバサダーに就任することが発表された。トーヨータイヤは、中山氏をアンバサダーに迎えることで、レースの現場で培われた技術や思想を、より多くのユーザーへと伝えていきたい考えだ。
偶然にも中山氏自身も今年35歳を迎える。PROXESとは同じ年齢であることに、強い親近感を覚えているという。
Ring Racing with TOYO TIRES「タイヤが僕たちと道路をつないでくれているように、僕もトーヨータイヤと皆さんをつなぐ存在になれたらいいなと思っています」と語った。
中山氏は今シーズンも、海外を舞台にニュルブルクリンク24時間耐久レースを中心とした活動を続ける。自らの強みである「レースで速く走ること」を軸に、タイヤの技術的なフィードバックを行いながら、確実に結果を残していく決意だ。
「それと同時に、クルマに触れてもらう機会や、クルマの魅力を知ってもらえるような活動にも、もっと力を入れていきたいと思っています。運転技術の向上に役立つ取り組みも視野に入れています。クルマの運転は命に関わるものですが、教習所を卒業してからは学ぶ機会が少ないのが現状です。ドライビングスクールのような場があれば、一般道の事故も減らせるかもしれませんし、未来の子どもたちにも、もっとクルマの楽しさを伝えられると思っています」
Ring Racing with TOYO TIRES中山氏が見据える世界は広い。タイヤにとどまらず、モータースポーツ、そしてクルマそのものの魅力まで、多角的に発信していく存在になるはずだ。レースを起点に、開発へ、そして次世代への発信へ。PROXESブランドアンバサダーとしての中山雄一の活動は、2026年に向けて、さらに広がっていくことになりそうだ。




