フォルクスワーゲングループとクアルコム・テクノロジーズはCES 2026において、次世代の車載インフォテインメントシステムと接続機能を提供する長期供給契約に向けた基本合意書(LOI)を締結したと発表した。
この合意により、クアルコム・テクノロジーズはフォルクスワーゲングループの主要技術パートナーとして、スナップドラゴン・デジタルシャシスソリューションを提供する。2027年から、リビアン・オートモーティブとの合弁会社であるRVテックが開発する西半球向けゾーナルSDVアーキテクチャに、高性能システムオンチップ(SoC)を搭載したインフォテインメント機能が導入される予定だ。
SDVアーキテクチャでは、高性能なモジュール式中央コンピュータがすべての車両機能を管理する。顧客は先進的なインフォテインメントや高度な自動運転機能を利用でき、無線アップデートによって車両を常に最新の状態に保つことができる。フォルクスワーゲングループは、西半球でこのSDVアーキテクチャを『ID.EVERY1』と、スケーラブル・システムズ・プラットフォーム(SSP)をベースとする今後のすべての電気自動車に統合する計画だ。
スナップドラゴン・コックピット・プラットフォームを搭載した車両は、AIによってニーズを予測し、リアルタイムで適応する体験を提供する。パーソナライズされた空調やシート調整、最適化されたルート案内、音声やジェスチャーによるマルチモーダル制御などが可能になる。
自動運転の分野では、CARIADとボッシュが設立した自動運転アライアンス(ADA)が、クアルコム・テクノロジーズの最も強力な車載コンピューティングプラットフォーム、スナップドラゴン・ライド・エリートを活用する。AIベースの高度自動運転システムを開発し、ブランドやモデルラインを超えてスケーラブルで、SDVと完全に互換性のあるシステムを目指す。スナップドラゴン・ライド・エリートは、エンドツーエンドのAIアーキテクチャにより、センサー処理とリアルタイム意思決定のための超低遅延を実現する。
この供給契約は現在、アウディとフォルクスワーゲン乗用車ブランドが中心となって推進しており、グループ全体への展開を目指している。合意の一環として、グループブランドは次世代SDVベース車両にスナップドラゴン5Gモデム無線およびV2X技術も統合し、超高速接続とリアルタイム通信を可能にする予定だ。両社はまた、安全性やパーソナライゼーション、インテリジェントモビリティを強化するAI主導技術など、自動車イノベーションにおける新たな開発機会も模索していく。




