三菱電機は、FA(ファクトリーオートメーション)システム事業の中国統括会社の三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司(MEITC)を通じて、中国のソフトウェア企業ADT Technology Service(Suzhou)Co., Ltd.(ADTTech社)と協業契約を締結し、出資したと発表した。
近年、世界的に人件費の上昇、労働力の不足、環境規制の強化などが課題となっており、製造業では工場自動化に加え、AIやIoTなどのデジタル技術を活用したスマート製造、グリーン製造への投資が増加している。中国市場においても、デジタル化・スマート製造への流れに合わせ、生産データの効果的な活用や分析のサービスに対する需要拡大が見込まれている。
ADTTech社は、液晶パネルメーカーAUO Corporationの製造部門として培った生産技術の知見を活かし、製造管理ソフトウェアの販売・エンジニアリングを展開している。同社は2018年に設立され、約170名の従業員を擁し、業務プロセス改善コンサルティング、製造管理ソフトウェアの導入・構築、AIエージェント開発プラットフォーム提供などの事業を行っている。
三菱電機は、ADTTech社との協業により、同社のサービスと三菱電機のFA機器および監視制御ソフトウェアを掛け合わせることで、生産現場データの活用・分析および運用までを一貫して支援するトータルソリューションを提供する。今回の出資を通じて、中国市場でのFAトータルソリューション提案力を強化し、FAシステム事業の成長を加速させる方針だ。
MEITCは2025年に設立され、傘下の事業拠点を含めて約2300名の従業員を擁している。中国市場における三菱電機製FA製品などの事業・経営統括、中国のFAシステム事業関連子会社の経営管理、中国市場向け製品の企画・開発などを担当している。




