SGホールディングスグループで百貨店・大規模小売店向けの納品代行や館内物流を展開するワールドサプライは、本社および中核拠点「第1ABC」の機能を江東区新砂に移転し、「東京営業所」として稼働を開始した。
新拠点はSGリアルティ新砂の5階と6階に位置し、賃借面積は2万2405.08平方メートル。うち倉庫部分は1万8173.84平方メートルとなる。トラックバース43台分、空調設備、ムービングラック、自動仕分け機、化粧品製造所、冷蔵・冷凍庫、EVトラック充電器などを備える。東京メトロ東西線南砂町駅から徒歩約2分と、従業員の通勤利便性も向上した。
移転の主な目的は、冷蔵・冷凍設備の新設により、長年培った百貨店向け納品サービスや豊洲市場からの共同配送のノウハウを生かし、デパ地下商材をはじめとする低温食品配送の強化を図ることだ。また、SGホールディングスグループ各社の主要拠点が集積する江東区新砂に移転することで、グループ内のシームレスな連携により、従来よりもさらに利便性の高いサービスの提供を目指す。
移転により期待される効果は大きく3つある。第一に、グループシナジーによるサービスの高度化だ。東京営業所が立地する江東区新砂には、同社グループ事業会社の主要拠点が集積している。グループ各社との連携により、輸出入や国内遠方地域に向けた発送など、より高度な輸送サービスを提供する。
第二に、ロジスティクス事業における利便性向上だ。佐川急便の中継センターをはじめ、グループ各社の拠点と同居および近接しているため、遠方や海外への個人向けおよび店舗向け発送におけるリードタイムの短縮が期待できる。2024年11月に稼働開始した郊外型倉庫の谷田部センターと組み合わせ、商材の特性や発送先に合わせたより柔軟かつ効率的な物流オペレーションの提供が可能となる。
第三に、納品サービス事業におけるサービスの拡充だ。第1ABCの優位性を支えていた都心部へのアクセスは変わらず、冷蔵・冷凍設備を新設することで、これまで限定的であった食品の取り扱いを大幅に強化する。百貨店や大型商業施設で取り扱うほぼすべての商材の配送を同社で担えるようになり、車両の集約による環境負荷低減や納品の効率化につながる。
また、自動仕分け機を大規模に導入し、作業時間を年間約3万0500時間削減する。全国の百貨店向け中継センターとして、作業効率を高めることでサプライチェーンの効率化を図り、労働力不足が深刻化する社会情勢の中でも引き続き定刻納品の維持を目指す。
同社は今後も、流通ソリューションパートナーとしてグループの総合力を生かして顧客の多様な課題に寄り添い、持続可能なビジネスの発展に貢献する、としている。




