「ナナちゃん人形」が園児姿に変身、トヨタが「ナナまも」プロジェクト開始…7歳の歩行中事故最多に警鐘

地域のシンボル、「ナナちゃん人形」が小学校入学前の園児姿に変身
地域のシンボル、「ナナちゃん人形」が小学校入学前の園児姿に変身全 3 枚

トヨタ・モビリティ基金(TMF)は1月21日、交通事故死傷者数ゼロに向けた「タテシナ会議」の「新しい児童への啓発分科会」の活動として、「ナナまも」7歳まもる!交通安全プロジェクトを開始した。

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交通事故総合分析センター(ITARDA)のデータ(2018-2024年)によると、歩行中の事故死傷者数が最も多い年齢が「7歳」となっており、小学3年生頃に該当する9歳頃までの事故死傷者数が突出している。

小学校入学を機に、登下校や放課後の遊びなど、一人歩きをする機会が増える一方で、児童の事故の危機回避能力が未発達であることが主な要因とされている。児童は大人と比較して、視覚や聴覚から車と自分の距離を測ることは困難で、視野は大人の3分の2程度だ。また、車から見ても、身長が低い小学校低学年の児童は視認性が低い。

TMFが2025年4月に実施した認知度調査では、全世代の認知度は約3割、4-10歳の子を持つ親の認知度は44%、なかでも4-5歳の子を持つ親の認知度は37%と特に低いことが分かった。

愛知県警察本部によると、2025年の愛知県内における交通事故死者数は112人で、交通事故統計が開始された1948年以降で最少となった。県の全国順位はワースト7位で、前年のワースト2位から改善している。

同年中に交通事故で死傷した小学生は694人(うち死亡1人)。小学1年生の死傷者は83人(歩行中30人、自転車乗用中12人、自動車同乗中40人、その他1人)だった。学年別では、自転車乗用中の事故が多い小学6年生が136人で最も多い一方、歩行中の死傷者は小学1年生が30人で最多、次いで小学2年生が27人となり、低学年ほど歩行中の事故に遭う割合が高い傾向が見られる。

本プロジェクトでは、東海3県の多くの生活者が利用する名古屋駅を中心に以下の取り組みを推進していく。

半世紀以上親しまれている地域のシンボルであり、7(ナナ)歳と名前の共通点がある「ナナちゃん人形」とのコラボレーションによる同問題の啓発を行う。2026年1月21日から1月27日までの1週間、4月の入学前の備えを呼びかける目的で、ナナちゃん人形が「横断歩道を渡る練習をする園児姿」に変身する。ナナちゃん人形が渡る横断歩道は、名古屋市が導入を進めている緑色のカラー化を施したデザインにした。これは、子どもたちを守るため、通学路であることを示し、ドライバーに対して注意を促すことを目的としたものだ。

名古屋市内の全小学校に「うんこ先生『新1年生を守る』交通安全リーフレット」2万1000部を寄贈する。

地域社会に親しまれている東海3県の人気キャラクターたちとの連携で、同問題の周知を行っていく。プロジェクト発表日の1月21日には、園児姿のナナちゃん人形前で、名古屋市公式のマスコットキャラクター「はち丸」と愛知県警本部のシンボルマスコット「コノハけいぶ」が、「うんこ先生『新1年生を守る』交通安全リーフレット」計500枚を配布した。

その他、多くの未就学児・小学校低学年児童と保護者が鑑賞する映画の上映前広告や、名古屋駅エリアのサイネージ広告を通じた周知を行うことで、新入学シーズンを前に、この問題の認知向上を目指していく。

名古屋市が開催する「交通安全フェスティバル」(2026年1月31日、イオンモールNagoya Noritake Garden)において、本分科会で開発しているバーチャルリアリティを活用した、道路上の危険の疑似体験の場を提供する(VRゴーグル使用のため7歳以上が対象)。今後も多くの児童が安全な行動を楽しみながら学べるツールの開発を推進していく。

《森脇稔》

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