信州大学発スタートアップ認定企業のTRILL.は、国土交通省の「交通空白」解消パイロット・プロジェクトの一環として、長野県上田市の公用車を活用したカーシェアリングサービス「OURCAR(アワカ)」の実証実験を開始した。
現在、自治体が保有する公用車の活用状況には偏りがあり、平日の平均稼働率が6から8割近い自治体でも、実際には稼働率が3割程度の車両が存在している。さらに、公用車の主な利用時間が平日の開庁時間に限られているため、年間総時間における実質的な活用時間は約15~20%にとどまり、一部の公用車が「遊休資産」となっている。
本取り組みでは、上田市が保有する全478台の公用車のうち3台を対象に、使われていない遊休時間を有効活用し、住民や来訪者の移動手段として開放する。2025年11月より開始している長野県原村での展開に加え、上田市役所においても自治体リソースの最適化と地域住民・観光客の利便性向上を目指す。
実証実験では、上田市役所の公用車の空いている時間を活用し、「OURCAR」を通じて一般に公開する。スマートフォンアプリから24時間いつでも予約・利用が可能で、対面での手続きは不要だ。
公開期間は1月17日から3月15日までの予定。設置場所は上田市役所北駐車場で、利用料金は目安金額30分300円からとなっている。対象車両は日産『サクラ』、スズキ『エブリイワゴン』、ダイハツ『ミライース』の計3台だ。
今回の連携により期待される効果として、地域住民の移動の利便性向上、公用車の有効活用と維持費の適正化、地域全体で支え合うモビリティモデルの検証が挙げられる。
「OURCAR(アワカ)」は、TRILL.が提供する、法人・自治体・個人の自家用車両(共同使用)とレンタカー(有償貸渡)の双方を貸し出しすることのできる新しいカーシェアリングの総合プラットフォームだ。車両オーナーは、使わない時間に車をシェアすることで維持費を削減できる一方、利用者は専用のWebアプリケーションから24時間いつでも非対面で車を検索・予約することが可能だ。
料金は30分300円からと短時間の利用にも対応しており、現在、登録車両台数は法人車両90台を含む約110台、登録ユーザー数は約1350人を突破している。




