東陽テクニカ、中国で無線デバイス評価装置販売開始…車載無線通信機器の現地需要に対応

Bluetest社リバブレーションチャンバー「RTS65」
Bluetest社リバブレーションチャンバー「RTS65」全 1 枚

東陽テクニカは、中国子会社の東揚精測系統(上海)有限公司(TYC)が、スウェーデンのBluetest社製リバブレーションチャンバーについて、中国における販売代理店権を取得したと発表した。

リバブレーションチャンバーは、スマートフォンやノートPCなどの無線デバイスの性能を短時間で評価できる装置。コンパクトで設置が容易な設計が特長で、電波無響室と比較して測定時間を大幅に短縮できる。

近年、無線通信はモビリティやヘルスケアなど幅広い業界で活用されており、無線通信機器の高精度な性能評価に対する要求が強まっている。中国でも車載無線通信機器やドローンといった市場で評価ニーズが高まっている一方、従来の電波無響室には大規模な設備投資が必要という課題があり、よりコンパクトで安価なソリューションが求められている。

Bluetest社のリバブレーションチャンバーは、従来は電波無響室で実施していたアンテナ測定を、オフィスにも設置できるコンパクトなチャンバー内部で実現するシステムである。チャンバー内部で電波を反射、攪拌することで、等方性のマルチパス環境を再現し、現実に近い通信環境下で高速に無線デバイスの評価が可能となる。

測定時間については、TRP(総放射電力)測定の場合、電波無響室では数十分を要するが、本リバブレーションチャンバーでは数分程度まで短縮することが可能。国際規格にて、電波無響室測定法の代替手法として規定されている評価方法で、全世界で450台以上の販売実績がある。

東陽テクニカは2007年にBluetest社製品の日本国内での販売を開始して以来、モバイル通信技術の研究開発やモバイル端末のキャリア認証取得を目的とする顧客にリバブレーションチャンバーを販売し、この測定手法や測定システムへの知見を深めてきた。

今回、東陽テクニカの中国における販売子会社であるTYCがBluetest社製品の取り扱いを開始することで、中国市場における販売および技術サポートの窓口を担う。東陽テクニカは、Bluetest社と連携し、携帯端末に加えてモビリティ、ドローンや医療機器など他分野への無線通信の利用が拡大するなか、今後ますます増加が見込まれる試験ニーズに対応するとともに、新たな活用領域においても高い無線通信品質の実現に貢献していく。

《森脇稔》

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