ジェンテックス、新市場開拓に向け「次世代フルディスプレイミラー」など最新技術を披露…CES 2026

自動車向け最新技術を披露したジェンテックスのブース
自動車向け最新技術を披露したジェンテックスのブース全 16 枚

電子ミラーやカメラによるドライバー支援システムなど、数多くの先進技術を提供している米国「GENTEX(ジェンテックス)」は、米国・ラスベガスで開催された世界最大のハイテク見本市「CES 2026」(会期:1月6日~9日)に出展し、同社の多様化戦略を提示した。

ジェンテックスはもともと航空宇宙、防火、医療産業向けに電気光学製品を長年供給し続けてきたテクノロジー企業として知られてきたが、その一方で近年は戦略的に製品ポートフォリオを多様化して医療、スマートホーム、生体認証、プレミアムオーディオ分野への足場を築き上げている。

そんな状況を受けてCES 2026ではラスベガス・コンベンションセンター内に5つの展示エリアを設けるなど“過去最大規模”の出展になったという。今回はその中からウエストホールに出展されたモビリティ関連について取材した。

◆幅広い事象に対応できる「次世代フルディスプレイミラー」

まず紹介されたのが、次世代のフルディスプレイミラー(FDM)だ。FDMそのものは2016年に登場して以来、現在では世界中の140車種以上に搭載され、それは日本車にも数多く採用されてきた。そうした中で新たに次世代FDMとして提案されたのが、“ダイナミック・ビュー・アシスト”機能を搭載したデジタルミラーである。

具体的には、車速パルスで速度を検知し、車両が通常走行している時にはミラーの映す範囲を自動的に広げて映し出し、後退時になると映す範囲を下方へシフトしながら後方を拡大して見せる。説明によると50km/hでもっとも広いエリアを映し出せる設定になっているという。これはカメラそのものを動かしているのではなく、8Mピクセルもの高解像度映像を必要に応じて切り取り範囲を変化させて対応するものだ。

その応用として提示されたのが、ピックアップトラックの荷台のモニタリングや、死角にいる車両を表示するために表示エリアを横方向に拡大したりする使い方だ。また、ワーニング機能を持たせることも可能で、デモでは隣車線にいる車両を検知してミラーに警告を表示したり、ミラーに映し出された人の存在をサブディスプレイで知らせる機能も紹介した。

そして、このミラーにはサーマルカメラを内蔵することも想定されている。米国では2029年に衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の搭載が義務づけられるが、同時に昼夜を問わず歩行者検知への対応も求められる。特に米国では夜間での歩行者死亡事故が急増しており、そういった状況下で可視光に頼らないサーマルカメラでの検知の有効性は高いというわけだ。

《会田肇》

アクセスランキング

  1. 日産『スカイライン』新型が12月公開へ! 開発期間を半減、“日産復活の象徴”はどうなる?
  2. トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型は新開発エンジン搭載のHEVに…土曜ニュースランキング
  3. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
  4. ボルボ『XC40』が表情一新、AIアシスタント「Gemini」搭載と安全技術を強化…欧州発表
  5. 【BYD ラッコ 新型試乗】1週間、日常使いをしてわかった「2つのメリット」と「3つの課題」…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. タイ矢崎電線のアルミ新工場がタイに完成、生産量3倍に増強…送配電網・自動車向けに対応
  3. ボッシュ、大型商用車事業の売上倍増へ…IAA TRANSPORTATION 2026
  4. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  5. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
ランキングをもっと見る