医療用品メーカーのダイヤ工業と京王電鉄バスグループは1月28日、共同でプロドライバー専用アシストアイテム「bonbone ドライブギア(ボンボーン ドライブギア)」を開発したと発表した。
この取り組みは、深刻化する旅客運送業界のドライバー不足や公共交通ネットワークの維持・確保が社会課題となるなか、地域社会に必要とされる企業を目指す京王電鉄バスグループと医療用品開発技術を持つダイヤ工業の協力によって実現したものだ。若年層からシニアまで安心して長く働ける環境構築と持続可能な運行体制確立を目的に、「バス運転士を守り、人の移動手段(社会インフラ)を守る」プロフェッショナルギアとして開発された。
公共交通ネットワークの維持には人材確保が急務。しかし長時間の着座を強いられるバス運転士にとって腰への負担は大きな悩みであり、健康問題による離職や安全運行に影響を与えかねない。京王電鉄バスグループは多様な人材が活躍できる制度や処遇の向上を進めてきたが、この製品により運転士・整備士の身体的負担という現場の課題に直接対応し、働きやすさのさらなる追求を目指す。
既存の医療用コルセットは痛めてから着けるものとのイメージが強く、固定力が強いため運転操作を妨げる課題があったが、「bonbone ドライブギア」は運転士・整備士のパフォーマンスを最大限に引き出す装備として設計されている。特徴は、3Dドライビング設計、高通気・高耐久で長時間の装着に対応、制服に響かない薄型設計、だ。
共同開発中、京王電鉄バスグループの運転士によるモニタリングを重ね、「休憩中にズレる」「夏場は暑い」「固定しすぎると動きにくい」などの現場の声を技術で解決し、プロ運転士が納得する装着感を実現した。導入にあたっては試着説明会を全営業所で開催し、スタッフが正しい装着方法を直接指導。現場の納得感を重視し、実効性のある健康サポートを目指した。
今回の取り組みはバス業界にとどまらず、タクシー、トラック物流、重機オペレーター、鉄道など社会インフラに携わるドライバーの健康課題解決への第一歩となる。ダイヤ工業は今後もリーディングカンパニーとの共創で働く人の身体を支え、持続可能な社会づくりに貢献する方針。京王電鉄バスグループも安心して長く働ける環境づくりをハード・ソフト両面で推進していく。




