OKI、独フラウンホーファーHHIとフォトニクス共同研究…超小型レーザー振動計など実用化へ

OKIがドイツFraunhofer HHIと革新的なフォトニクス技術の創出に向け包括的共同研究契約を締結
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OKIは、フォトニクス分野で世界をリードするドイツの研究機関フラウンホーファーHHIと、革新的なフォトニクス技術に関する5年間の包括的共同研究契約を締結したと発表した。

OKIは今後5年間、フラウンホーファーHHIと共同で、複数の革新的なフォトニクス技術の創出と量産に向けたバリューチェーンの構築に取り組む。

まず、OKIの強みであるシリコンフォトニクス技術と、フラウンホーファーHHIの強みであるハイブリッド光集積回路およびパッケージング技術を融合させ、業界をリードする超小型・高性能・省電力なマルチチップ集積光デバイスの実現を目指す。さらに、それらを用いた各種光モジュールの開発を進める。

これらの光モジュールを活用した光センサーや光通信トランシーバーなどを通じて、グローバルな社会課題の解決に貢献していく。また、連携体制強化のため、OKIは研究者をベルリンのフラウンホーファーHHI研究所へ派遣し、研究開発を加速する。

共同開発する光センサーおよび光通信トランシーバーは、世界トップクラスの性能と小型化を実現する。光センサー分野では、レーザー振動計、光ファイバーセンサー、光バイオセンサーなどの開発を計画している。

レーザー振動計は、超小型で非接触な振動計測を可能とし、自動車や電子部品の製造ライン、橋梁、トンネル、建築物などのインフラの異常検知に活用できる。光ファイバーセンサーは、設置が容易な小型化をし、広範囲でリアルタイムな歪み・振動・温度計測を可能とすることで、インフラ、航空機、ロケットなどにおけるヘルスモニタリングに貢献する。

さらに、光バイオセンサーは、超小型・高性能を両立し、低コストで大量の検体を同時に検査することを可能とする。加えて、次世代光アクセスネットワーク向けには、100Gbps以上の高速通信と省電力を両立した超小型光通信トランシーバーも開発予定であり、インターネット、データセンター、モバイル通信など、急拡大する通信容量増大ニーズに対応していく。

OKIは2023年11月発表の技術戦略において、迅速な社会課題の解決を図る基盤として「エッジプラットフォーム」コンセプトを提案した。フォトニクス技術は、エッジで機能する各種光センサーや光通信を実現する中核技術であり、OKIはこれらモジュールの超小型化を目指してシリコンフォトニクス技術の開発に注力してきた。

さらなる小型化および省電力化を追求するため、このたびフラウンホーファーHHI独自のハイブリッド光集積技術を用い、OKIのシリコンフォトニクス集積回路とフラウンホーファーHHIの光集積回路を統合する共同開発に合意した。今回開発するフォトニクス技術は、グリーントランスフォーメーションを推進し、持続可能な社会の実現に貢献する。

本共同研究を通じてOKIとフラウンホーファーHHIは、超小型レーザー振動計、超小型光ファイバーセンサー、高感度光バイオセンサー、超小型・省電力の光通信トランシーバーの開発を推進し、2027年以降の商用化の実現を目指す。

フラウンホーファーHHIは、デジタル未来創造に取り組む世界有数の研究機関。材料科学、通信、光集積の最前線で革新技術を創出し、緊密につながる世界とスマートインフラを支えている。また、医療、農業、重要インフラ、災害対応、エネルギー、モビリティなど多様な分野にわたる実践的ソリューションを提供している。

《森脇稔》

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