イノアックコーポレーションのグループ会社であるイノアック住環境は、岐阜大学工学部付属インフラマネジメント技術研究センターの沢田和秀教授、丸ス産業と産学連携し、世界初となる新たな落石予防工法「落石発生源PUR工法」を開発したと発表した。(1月28日)
●現場発泡ウレタン
本工法は、落石の発生が予想される斜面において、道路や民家などへの被害を未然に防ぐことを目的とする。従来のように落石が発生した後に受け止めるのではなく、発生源そのものを現場発泡ウレタンで固定し、落石を起こさせない点が特長だ。PURはPolyurethane Method in Rockfall Initiation Placeから。
イノアック住環境は、これまで4年以上にわたり全国で6件以上の落石対策工事を実施してきた。国土交通省からの依頼案件も含まれており、公共インフラの現場で培った施工実績と知見をもとに、落石の発生源対策に特化した新工法を開発したという。
●従来工法の課題
従来の落石予防工法の一つであるロープ伏工は、斜面に散在する浮石や転石をワイヤーロープのネットで覆い、交点にアンカーを打設して固定する工法だ。しかし、岩塊同士の間に隙間が生じやすく、地震や豪雨による浸食・洗掘が発生した場合、石とアンカーの固定が不十分となり、石群の骨格が崩れるケースが指摘されてきた。
近年、想定を超える自然災害が頻発する中、従来工法では対応しきれない場面が増えていることが、新技術開発の背景となっているという。



