セイコーエプソンのグループ会社のエプソンアトミックスは、アモルファス合金粉末の市場需要拡大に対応するため、建物・生産設備に約40億円を投資し、北インター第二事業所に新工場を増設すると発表した。
新工場は2026年9月に着工し、2028年1月の稼働を予定している。稼働により、アモルファス合金粉末の生産能力を現在の年間約6000tから、2028年度までに年間約8000tに増強することを目指す。
新工場の増設によって、アモルファス合金粉末の生産ラインは本社工場と北インター事業所を含めた3拠点体制となる。新工場は製品の安定供給とともに事業継続計画(BCP)の点でも大きな役割を担う。
エプソンアトミックスは、自動車、スマートフォン、タブレット、ウエアラブル機器、医療機器などにおける高機能部品の原材料となる微細合金粉末を生産・販売している。
中でも、2004年に世界で初めて量産化を実現した独自のSWAP法で製造するアモルファス合金粉末は、優れた高周波特性に加え、高い磁束密度と低いエネルギー損失の特長から高い評価を受けている。
スマートフォン、ウエアラブル機器、自動車産業や省エネルギー産業をはじめ、その需要は年々高まりを見せ、中長期的にもその傾向が続くと予測されている。AI・データセンター向けなどの需要も拡大している。
北インター第二事業所は、不要となった金属をエプソンアトミックスの金属粉末製品の原料として再資源化する金属精錬工場として2025年6月に竣工した、エプソンアトミックス3番目の生産拠点だ。
同社は独自の金属粉末製造技術を強みとし、顧客に喜ばれ信頼される製品・サービスを提供していく方針だ。




