トヨタとquantumの猫型ロボット「ドラにゃむ」、運転リスク感知で鳴き声…安全運転促す

猫型ロボット「ドラにゃむ」のプロトタイプ
猫型ロボット「ドラにゃむ」のプロトタイプ全 3 枚

quantumは2月4日、トヨタ・モビリティ基金と連携し、高齢ドライバーの安全運転継続支援を目指す取り組みの一環として、猫型ロボット「ドラにゃむ」のプロトタイプを開発し実証実験を実施したと発表した。

【画像】猫型ロボット「ドラにゃむ」のプロトタイプ

ドラにゃむは、通常時はグーグーと寝息を立てているが、リスクのある運転を感知すると目を覚まして鳴き声を発する「起こしたくない猫型ロボット」。助手席に置き、「大切な人が同乗している」感覚を作り出し、直接的な運転評価への抵抗感を和らげながら安全運転の意識を促進する狙いがある。

高齢ドライバーの事故問題が社会課題となる中、トヨタ・モビリティ基金はこれまで運転行動を客観的に知ることで運転習慣が改善することを確認している。しかし運転行動の評価や映像記録に対する抵抗感が改善の妨げとなっていた。

そこで一人で運転する際の荒い運転傾向と、大切な人が同乗する際の丁寧な運転意識の差から、守りたい対象がリスクのある運転に反応することによって間接的に運転評価を伝えるアイデアを考案。これを具現化したものがドラにゃむだ。

今回の実証実験では65歳以上の高齢ドライバー7名と運転歴の浅い20~30代の若年ドライバー5名にドラにゃむを数日間貸し出し、アンケートやヒアリングを実施した。高齢ドライバーからは「横に誰かが乗っている感覚があった」「愛着が湧いた」「丁寧に運転しようという気持ちになった」といった評価があった。また若年ドライバーからも「自然な存在感で運転への集中が高まった」との声が聞かれ、一定の効果が確認された。

quantumは本プロジェクトの全体企画、ドラにゃむの制作および実証実験支援を担当している。今後は実験結果をもとに改良を進め、本アイデアの社会実装に向けた検討を継続する。

トヨタ・モビリティ基金は、移動に関わる社会課題の解決を目的に多様なパートナーと協働し、革新的技術や仕組みづくりに取り組んでいる。

quantumはクリエイティビティを軸にしたインキュベーション力で新規事業開発やベンチャー支援を行うスタートアップスタジオである。

《森脇稔》

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