入間市交通安全対策推進協議会は、狭山・入間事業用自動車交通安全協会と連携し、市内の児童・生徒が描いた交通安全ポスター・標語を車体にラッピングしたトラック2台の運行を、2月7日から開始する。
埼玉県警の統計によると、2025年中の県内交通事故死者数は前年に比べ12人増加し、125人となった。こうした県内全域の憂慮すべき状況を受け、従来の看板設置や呼びかけといった啓発活動だけでは限界があるとして、狭山・入間事業用自動車交通安全協会から「地域を走るトラックそのものを、動く啓発塔にできないか」という新たな提案があり、本事業が実現した。
子どもたちの描いた絵をトラックに掲示することで、子どもたちの交通安全への関心を高めるだけでなく、家庭内での「家族団らんの話題」となることで、保護者を含めた地域全体の意識変容を狙う。
今回導入する2台のうち1台は、市内小中学校へ毎日給食を配送する「学校給食配送車(2トン)」。通常の物流トラックとは異なり、この車両は毎日必ず学校へ行き、子供たちの目に触れる。「自分たちが描いた絵がトラックになって走っている」という事実は、子供たちの交通安全への関心を日常的に高める。
また、あえて運行エリアを入間市内に限定することで、生活道路を行き交う一般ドライバーや歩行者に対し、高い頻度で「安全への願い」を訴えかける。
狭山・入間事業用自動車交通安全協会では、物流の「2024年問題」などでドライバーへの負担や人手不足が懸念される中、日々貨物車両の安全運行に努めている。しかし、「自分たちだけの努力では真の交通安全を実現することは難しい」という現場の実感があった。
今回、自ら「子どもたちの安全への願い」を背負ったポスターを掲げて走ることは、ドライバー自身が一層の安全運転に努める契機となるだけでなく、周囲の一般ドライバーに対しても「オピニオンリーダー(模範)」として安全を呼びかけていく、官民連携の新たな挑戦となる。
入間市内では、子供が巻き込まれる事故は減少傾向にあるものの、2025年中には高齢者が関係する死亡事故が2件発生している。いずれも、ドライバーの注意だけでなく、歩行者側の安全意識も必要とされるケースが見受けられる。本施策により、子供から高齢者まで、全世代に「視覚的」に安全を訴求し、悲惨な事故の抑止を図る。
完成した車両は、第59回入間市交通安全市民大会にて初披露され、その場で運行を開始する。当日は制作者である児童・生徒への表彰も行う。
日時は2月7日11時30分頃(大会自体は10時00分開会)、場所は入間市産業文化センター第2駐車場(入間市豊岡4-2-2)。内容は車両の除幕、児童・生徒への表彰、記念撮影となる。




