LGイノテックは、ドイツ・ミュンヘンで開幕した「DVNライティング・ワークショップ」において、新開発の車載用照明技術を初公開した。
DVNは、フランスを拠点とする自動車部品業界の権威ある専門コミュニティであり学術団体。毎年世界各地で開催される「ライティング・ワークショップ」は、OEMや電装部品関連のグローバル企業が一堂に会し、自動車照明業界に関するイシューについて議論するとともに、技術トレンドを共有する交流の場となっている。
今回のワークショップは、ミュンヘンのオリンピアパークにある展示場で二日間にわたり開催され、「次世代の車載用照明ソリューション」をテーマに様々な学術セッションに分けて進められる。
LGイノテックは、「車載用照明のデザインとコミュニケーション革新」セッションに参加し、車載用フレキシブル立体照明モジュール「ネックスライド」に採用された企業のコア技術を紹介した。
ワークショップの期間中は、LGイノテックも単独の展示ブースを設け、「ネックスライド」の新製品ラインアップを公開している。
シリコン基板の超軽量素材を採用した薄くて軽いバンパーライトやグリルライトに最適化された「ネックスライド・エアー」や、ライティングピクセルを世界最小レベル(2mm×2mm)に縮小する一方、解像度を大幅に改善した「ネックスライド・ピクセル」などが代表製品。LGイノテックの「ネックスライド・ピクセル」は、CES2026にてイノベーション・アワードを受賞した。
車載用照明によって基本的なテキストやイメージを高画質で表示することができる「ネックスライド・ピクセル」は、V2X(車両と様々なモノとの間の通信や連携を行う技術)コミュニケーション機能がさらにアップグレードされた製品という評価を受けている。
例えば、緊急事態が発生した際にレタリング(文字)機能を活用して車内の状況を外部に知らせたり、自ら作成した絵文字を表示してドライバーの個性を表現したりすることができる。
また、多層構造のアーキテクチャを活用したフローティング効果(光の浮遊視覚効果)で光が立体的に見える「ネックスライド・キューブ」、視野角によって異なるイメージを表示する「3D多層効果」が採用された「ネックスライドC+」も展示のハイライトだ。
「DVNライティング・ワークショップ」での出展を機に、LGイノテックは欧州の主要なOEM企業向けにロードショーを展開、欧州の自動車市場の攻略に拍車をかける計画だ。そして、2030年までに車載用照明事業を約1100億円規模の事業に拡大する方針を掲げて取り組んでいる。
同社は昨年、欧州の完成車・自動車部品関連の取引先向けに「車載用照明ソリューションに関するウェビナー(オンラインセミナー)」を開催するなど、欧州市場の攻略に向けた様々なプロモーションを活発に展開している。
「ネックスライド」は、面光源(均一かつムラがなく、厚みの薄い光源)技術が採用されている。LGイノテックは面光源に関する700件以上の特許を取得している。この技術を活用すれば、薄くてもムラがなく明るい車載用照明モジュールの製造が可能になるとともに、車両デザインの設計自由度を大幅に高めることができるという。




