150GHz対応RFパワーセンサー「R&S NRP150T」、次世代車載レーダー開発を支援…ローデ・シュワルツ

R&S NRP150Tは、最高150 GHzまでに対応可能な新しい0.80 mm同軸コネクタを採用した世界初のRFパワーセンサ
R&S NRP150Tは、最高150 GHzまでに対応可能な新しい0.80 mm同軸コネクタを採用した世界初のRFパワーセンサ全 1 枚

ローデ・シュワルツは2月4日、最高150GHzの周波数に対応する新型サーマル・パワーセンサ「R&S NRP150T」を発売した。

次世代の高性能な0.80mm同軸RFコネクタを搭載し、世界で市販されるRFパワーセンサの中で最も広い周波数レンジを実現している。

同製品は、将来の車載レーダー用帯域などを含む高周波パワー測定に新たな応用が広がる。現在、自動車産業ではADAS/ADをめぐって、先進のレーダーセンサのために最高148.5GHzまでの新しい周波数域を設定しようと標準化機関と協力して取り組んでいる。R&S NRP150Tは、その新たな高周波数域を含めて車載レーダーのすべての帯域をカバーできる初めてのRFパワーセンサとなる。

車載アプリケーション以外にも、衛星/衛星間通信や電波天文学などさまざまな分野のパワー測定に対応でき、より高い周波数域での調査や探査を可能にする。

同センサは最大500回/秒の測定を実現し、広い周波数レンジを兼ね備えているため、スペクトラム全域を一度にスイープ測定できる。ベクトル・ネットワーク・アナライザをはじめとするRF計測機器の検証やキャリブレーションを素早く行えるようになる。

R&S NRP150Tは、マイナス35~プラス20dBmという広いダイナミックレンジに加えて、長期的な安定性も実現している。動作温度0~50℃の範囲内では環境温度の変動が補正されるため優れたドリフト性能を発揮し、周囲の温度変化や帯域外信号に対する耐性を維持する。最大電圧定在波比(VSWR)1.7を実現したセンサがあれば、優れた整合性のもとでの効率的な電力伝送を保証できる。

USB接続であるため使いやすく、標準的なPCやAndroidモバイル端末では無料のリモート制御アプリが使えるほか、ローデ・シュワルツのR&S NRXベースユニットを介しての互換性も備えている。

R&S NRPxTシリーズのすべてのパワーセンサと同じように、新しいR&S NRP150Tセンサも、ある周波数帯を商業利用や産業利用するうえで前提となる国家計量機関(NMI)へのトレーサビリティを実現している。ドイツ連邦物理・技術研究所(PTB)をはじめとする欧州のNMIは、ローデ・シュワルツの技術をもとに同社と協力して、110~170GHzのDバンドにおけるNMIトレーサビリティを世界で初めて確立した。この周波数帯にはR&S NRP150Tパワーセンサが利用する150GHzまでの周波数も含まれている。

新しいR&S NRP150Tサーマル・パワーセンサは現在ローデ・シュワルツから購入できる。

《森脇稔》

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