ゼンリンと佐世保市消防局は、佐世保市内の火災リスクエリアの可視化・分析を長崎県で初めて行い、火災予防施策における有用性の検証を開始したと発表した。本取り組みは2022年7月20日に両者で締結した包括連携協定の一環である。
近年、甚大な被害を伴う火災事案が相次いで発生しており、火災リスクへの備えは社会的な喫緊の課題となっている。空き家の密集するエリアでは雑草や樹木の繁茂により、延焼リスクが増大し、大規模火災へ発展する危険性が指摘されている。
佐世保市消防局では、地域における消防訓練の支援や市民への注意喚起など、火災リスク低減に向けた啓発活動を積極的に展開している。より多くの住民が地域特性に合わせた火災対策を実施できるよう、さらなる火災予防対策の強化を検討していた。
ゼンリンは、中長期経営計画「ZENRIN GROWTH PLAN 2030」で「共創社会における社会的価値創造」をテーマに掲げ、データを活用して地域や自治体、各産業界の抱える社会・企業課題の解決を支援するDXソリューションの開発に取り組んでいる。
今回の取り組みでは、ゼンリンが保有する空き家や建物の詳細なデータ(築年数・建物構造等)と、佐世保市消防局が保有する火災情報(過去の火災履歴等)を地図データ上で組み合わせ、住宅火災のリスクを200mメッシュ単位や町内会単位等で可視化・分析した。
各エリアの火災リスクを把握することで、それぞれのエリア特性に応じた市民への啓発活動や、効果的な火災予防施策の策定を支援する。
役割分担として、ゼンリンは地理空間データ、可視化・分析ノウハウを提供し、佐世保市消防局は火災データの提供と火災予防施策の検討・実行を担当する。
今後、両者は共同で分析結果の検証を進め、佐世保市消防局は実効性の高い火災予防施策の検討・策定に役立てていく。ゼンリンは、本取り組みで培ったノウハウを活かし、全国の自治体等で導入可能な汎用性の高い分析モデルの確立と普及を目指す。




