スマートアシストスーツケース「MOOBOT」、独自開発の3つのコア技術を公開…0.1秒先読みAIなど

スマートアシストスーツケース「MOOBOT(ムーボット)」
スマートアシストスーツケース「MOOBOT(ムーボット)」全 7 枚

北島国際貿易は、同社が展開するスマートアシストスーツケース「MOOBOT(ムーボット)」に搭載されている、独自開発の3つの基幹技術について詳細を公開した。

【画像全7枚】

体験型ストア「b8ta」等での実証実験において、多くの顧客から「従来の電動スーツケースとは一線を画す操作性」と評価されたその背景には、ロボティクス技術を応用したR&D(研究開発)の成果がある。

MOOBOTは、単にモーターを取り付けただけのスーツケースではない。「ユーザーの無意識の操作意図を汲み取り、最適にアシストする」ために、ハードウェアとソフトウェアの両面からゼロベースで設計された「自律移動ロボット」である。

今回、ブラックボックスとされていたその技術的優位性を公開することで、トラベルテック市場における新たな基準を提示する。

ハンドル部分には、目に見えない高感度センサーアレイが内蔵されている。これは単なるON/OFFスイッチではなく、ユーザーがハンドルに加える「微細な力のベクトル(方向と強さ)」を、1秒間に数百回の頻度でセンシングしている。

独自開発のAIがセンサーからの情報を解析し、ユーザーが歩き出そうとする「0.1秒前の予備動作」を検知する予測制御アルゴリズムを搭載。これにより、引っ張られる感覚のない、人馬一体のような自然な追従走行を実現した。

「電動スーツケースはバッテリーが大きくて重い」という常識を覆した。電気自動車(EV)向けに開発された高エネルギー密度リチウムイオンセルを採用し、極限までの小型化に成功している。

スーツケースの収納容量を圧迫しないコンパクト設計でありながら、最大積載時の登坂も可能な高トルク出力を実現。取り外せば大容量モバイルバッテリーとして機能し、スマートフォンやPCの充電に対応する。

従来のギア駆動方式で課題となっていた「駆動音」と「摩擦抵抗」を解消するため、ホイール内部にモーターを直接内蔵するインホイールモーター技術を採用した。

最新モデルでは、物理的接触のない「ブラシレスモーター(BLDC)」へ移行。摩擦ロスをゼロにすることで、図書館レベルの静粛性と、従来比30%の省電力化を達成している。

北島国際貿易は、これらのコア技術をベースに、現在「第5世代(自律発電モデル)」の開発に着手している。同社は「カバン屋」ではなく、「移動ロボットメーカー」として、人々の移動体験を根底から変革していく方針だ。

《森脇稔》

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