有機EL関連部品や光学部品などを製造販売する厚木ミクロは、本社工場において自動車用有機ELテールランプの電極基板の生産能力を増強したと発表した。
総投資額数億円を投じて自動投入装置や自動受取装置を導入。生産効率も従来比で約30%向上させ、有機ELテールランプの需要増に対応する。2025年度は約7万枚の生産を計画しており、数年後には年産20万枚体制の構築を目指す。
有機ELテールランプは従来のLEDと比べ、薄型で高精細な表現が可能だ。曲面への対応も容易なため、先進的なデザインを追求する欧州大手自動車メーカーからの需要が急増している。
一部欧州メーカーでは、従来は高級車を中心に採用を進めてきたが、現在は量産車への展開も加速させている。
同社が製造販売する電極基板は、有機ELを発光させるための電気回路となる重要部品だ。ガラス基板上にクロムやアルミの金属膜を積層し、微細な配線パターンを形成する。
同社はミクログループとして、液晶やプラズマディスプレー、タッチパネル関連の加工技術で約40年の実績を持っている。クロムやアルミ、金、銀など多様な金属のエッチング技術やパターニング技術を強みとしており、他社では対応が難しい特殊な加工膜の形成が可能だ。
ディスプレー市場で培ってきた高精度な微細加工技術が自動車分野でも高く評価されているという。
今回の増産対応では、自動投入装置と自動受取装置の導入により、作業人員を削減するなど、生産効率の向上と人手不足への対応を両立させている。
厚木ミクロは、ミクロ技術研究所のグループ企業として、神奈川県厚木市に拠点を置く「世の中にまだないものをつくる」開発者集団だ。
1987年の設立以来、フォトリソグラフィーとエッチングという基礎技術による薄膜エッチングで、液晶ディスプレー、プラズマパネル、電子ペーパー、スマートフォン、有機ELなど、時代を代表する画期的な製品の開発に技術パートナーとして参画してきた。




