ヤマハ発動機は大阪・東京モーターサイクルショー2026で、1999年の「東京モーターショー」で公開した「MTシリーズ」の原点、『MT-01コンセプト』をオマージュした新開発の塗装を施した『MT-09』をサプライズ展示した。新プレシジョン塗装「ウルトラ・ミラクリエイト」により、“開祖の紫紺”を再現したという。
ヤマハブースに置かれたこのMT-09は、ワイズギアのアクセサリーがフル装備された車両となっており、「スペシャルカラーリング外装セット」の参考出品として、ホワイトのスペシャルシート&パッセンジャーシート、特別カラーブレーキディスク フロント/リア(サンスター社製)、特別カラースプロケット(サンスター社製)を装着。このほかにもアクラポビッチフルエギゾーストなど既発売のアクセサリーがふんだんに盛り込まれていた。既発売のものだけでも、アクセサリー価格で58万9050円という、超豪華仕様だ。
ここまでを見ればワイズギアのショーケースとして展示された車両なのだな、と理解できるが、それだけではなかった。
新プレシジョン塗装「ウルトラ・ミラクリエイト」を採用したヤマハ『MT-09』のタンク(東京モーターサイクルショー2026)
注目はそのボディカラーだ。光の当たる角度によって紫にも紺にも見えるそのカラーは、ただの展示車用のカスタムやラッピングなどではなく、ヤマハ発動機本体によって開発中の新塗装技術が施されたものだという。「かつてない高輝度。そして高彩度。」をうたうその塗装技術は「ウルトラ・ミラクリエイト」と名付けられ、従来のバイクのカラーにはない鏡面のような輝きを放っているのが最大の特徴だ。
そしてこの技術によって再現されたのは、MTシリーズの原点であるMT-01コンセプトのカラーだ。“開祖の紫紺”=ヴィオミラージュとし、MT-09に新たな魅力を注ぎ込んでいる。夜に映えそうなこの紫紺は、MTシリーズのコンセプト「ダークサイドオブジャパン」にも馴染んでいる。
1999年の東京モーターショーで初公開されたヤマハ『MT-01コンセプト』(参考画像)さらに、この紫紺と新アクセサリーをより際立たせるためか、特に説明はなかったもののフレームも通常とは異なるブルーメタリック塗装で仕上げられており、ヤマハブースの中でもこの一角だけが異彩を放っていた。
この紫紺のMT-09が新モデルとして登場するかは不明だが、ウルトラ・ミラクリエイト塗装そのものは市販化に向けて開発をおこなっており、工場の塗装ラインでも実現可能なものだという。
ヤマハは車体の性能だけでなくそのカラーや塗装技術でも、さまざまなデザイン賞を受賞しており、そのこだわりは他の追随を許さない。デザインに対するファンの評価も高いヤマハだけに、この新塗装技術「ウルトラ・ミラクリエイト」が新たな景色を見せてくれるのか、今後の発表に要注目だ。
新プレシジョン塗装「ウルトラ・ミラクリエイト」を採用したヤマハ『MT-09』(東京モーターサイクルショー2026)



