WHILLが貸切観光バスにレンタルサービス導入 山梨・飯丘観光が4月から展開、全国初

飯丘観光の貸切観光バスに近距離モビリティ「ウィル」のレンタル登場
飯丘観光の貸切観光バスに近距離モビリティ「ウィル」のレンタル登場全 4 枚

WHILL(ウィル)は、飯丘観光が展開する貸切・観光バス事業おいてに、免許不要で歩行領域を走れる近距離モビリティビークル『WHILL』のレンタルサービスを2025年4月から開始した。

【画像全4枚】

貸切観光バスとウィルを組み合わせたレンタルサービスの導入は、観光バス業界では全国初となる。

飯丘観光は山梨県唯一のリフト付き大型バスを保有するなど、同エリアでのアクセシブル・ツーリズムをいち早く推進してきた事業者だ。今回のウィル導入もその一環で、バス降車後の目的地でも快適に移動できる体制を整えることで、年齢や障害、身体状況に関わらず誰もが観光を満喫できる旅行体験を提案する。

採用モデルは2種類。走破性と小回りを兼ね備えたプレミアムモデル「WHILL Model C2」は、5cmの段差乗り越えや後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションによる滑らかな乗り心地が特長だ。もう1モデルの「WHILL Model F」はコンパクトに折りたためるため、車載や持ち運びがしやすい。いずれも徒歩と同じペースで走行でき、観光スポットの景観にも馴染むデザインを採用している。

利用条件は体重115kg以下で、着座時に足置きに足がつき、操作に必要な注意力などを備えることが求められる。料金はツアー内容・行程により異なる。

アクセシブル・ツーリズム市場は高齢化を背景に2035年まで拡大し続けると試算されている。移動への不安などから旅行をためらう人が多く、こうした不便が解消された場合の潜在的な市場規模は約1.5倍(4200万人相当)になると見込まれている(2023年時点)。また、2024年の訪日外国人旅行消費額は前年比53.4%増の8.1兆円と過去最高を記録しており、今後も増加基調が続くと予想されている。

さらに、法改正による「合理的配慮の義務化」などの動きも相まって、アクセシブル・ツーリズムへの社会的な機運は一層高まっている。

両社は今後も、移動にかかる負担軽減につながるドアツードアのシームレスな観光サービスを提供することで、あらゆる人を迎え入れるアクセシブルな観光価値の向上に貢献していく方針だ。

《高木啓》

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