サーキット初体験で学生60人が興奮、ダイハツの“未来のメカニック育成”が熱すぎた

静岡県内の自動車大学校3校から60名の学生たちが参加した「Future Mechanic Experience in FUJISPEEDWAY」
静岡県内の自動車大学校3校から60名の学生たちが参加した「Future Mechanic Experience in FUJISPEEDWAY」全 56 枚

静岡エリアでダイハツ車の販売をおこなう「静岡ダイハツ販売」と「ダイハツ沼津販売」は、未来の自動車業界を担う学生たちに向け、クルマの魅力や楽しさに触れてもらうイベント「Future Mechanic Experience in FUJISPEEDWAY」を3月6日に開催した。

【画像】「Future Mechanic Experience in FUJISPEEDWAY」の様子

静岡県内の自動車大学校3校から60名の学生たちが参加し、富士スピードウェイを舞台にモータースポーツの迫力を体感。レーシングドライバーやスタッフとの交流や、ショートサーキット走行などを通じて、普段味わえない“本物の自動車の魅力”を体感。ダイハツ工業のものづくり精神や、ダイハツ車の性能・こだわりに触れ、1日を楽しんだ。

本物のモータースポーツ車両でプロドライバーによる本格走行の同乗体験本物のモータースポーツ車両でプロドライバーによる本格走行の同乗体験

静岡ダイハツ販売の井上和宏社長とダイハツ沼津販売の池原勉社長は、イベントのねらいについて「自動車学校の学生さん達が喜んでくれて、ちょっぴりでもいいから、ダイハツってこんなことやってるよねと知っていただけるのが嬉しい。それが何よりの趣旨」だと声を揃えた。

「ダイハツは派手なブランドではない。軽自動車を主体にして、お客様に寄り添い、暮らしを豊かにするのがブランドメッセージ。お客さんの暮らしをしっかりサポートしていく、日常をサポートしていくというのがブランドの使命、役割なので、そういう特徴を感じていただきたい。スタッフと喋ってる感じだとか、(アットホームな)そういう感じも見て感じていただけたら」(井上社長)

◆プロドライバーの走りに興奮!初めてのサーキット体験

モータースポーツ車両に興味津々の学生たちモータースポーツ車両に興味津々の学生たち

この日おこなわれたプログラムは6つ。ショートコースで設定されたターゲットタイムにより近いタイムで走行できるか競う「ターゲットタイム」、ダイハツの歩行領域モビリティ『eスニーカー』による走行タイムアタック、モータースポーツ活動をおこなう「DGR」メンバーによるトークセッション、スマートパノラマパーキングアシストと衝突回避支援ブレーキ機能を体感する「先進安全技術体験」、プロドライバーによる本格走行の同乗体験、そして学校対抗ターゲットタイムだ。

さらに会場には、『ミライース GR SPORT コンセプト』と『コペン GR SPORT ラリーチャレンジ参戦車両』が展示され、学生たちは興味津々にそのチューニングや、性能について担当者に質問を投げかけていた。

eハイゼットカーゴで競うターゲットタイムeハイゼットカーゴで競うターゲットタイム

大きな盛り上がりを見せたのはやはり、実際にサーキットを走行するプログラムだ。ターゲットタイムでは、電気自動車の『eハイゼットカーゴ』を運転し、設定タイム1分にどれだけ近づくことができるかを競った。多くの学生たちがサーキットを走ること自体が初めて。その興奮からか、設定タイムより5秒以上周回してしまう学生も。ドライバーが周回しタイムが表示されるたびに、大きな歓声や落胆の声が上がり、モータースポーツならではの楽しさを体感していた。

プロドライバーによる本格走行の同乗体験では、『ミライース GR SPORT コンセプト』と『コペン GR SPORT ラリーチャレンジ参戦車両』の2台が走行。ターゲットタイムで自ら運転した学生たちも、本物のプロドライバーの運転技術と、レース車両の性能の高さに驚きを隠せない様子だった。

◆「信頼してもらえるメカニックに」

D-SPORT Racing Teamで活躍するダイハツ販売店のメカニックD-SPORT Racing Teamで活躍するダイハツ販売店のメカニック

「日々の暮らしを支える軽自動車メーカー」というイメージをダイハツに持つ人にとっては、「なぜモータースポーツ?」と思われるかもしれない。ダイハツは、DAIHATSU GAZOO Racing(DGR)として「道が人を鍛え、クルマを鍛える」という信念から日本中のさまざまなレースカテゴリーに参戦している。モータースポーツの現場で出た課題、そしてその改善を“もっといいクルマ“の開発につなげる。

そしてもうひとつのねらいが、未来のメカニックや開発者の育成だ。ダイハツは販売会社から有志を募り、DGRに出向させるという取り組みをおこなっている。1分1秒を競うモータースポーツの現場では、車両に万が一トラブルが出た際には、最適な判断と対応が即時求められる。トライ&エラーを繰り返し培った現場対応力は、販売店のメカニックとして復帰した際にも大いに役立つという考えだ。モータースポーツ経験のあるメカニックがいる、というのはユーザーにとっても安心感につながる。何より、メカニック本人がダイハツやクルマに対して愛着を持つことができる。

モータースポーツ車両の説明を真剣に聞く学生たちモータースポーツ車両の説明を真剣に聞く学生たち

この日、参加した静岡エリアのダイハツ販売店から出向した4名のメカニックからは、「多分一生に一度経験するかしないか。経験しないことの方がほぼだと思うが、頑張っていれば、こういうチャンスも来るのかなと思う。会社からも、お客さんからも、この人に任せれば大丈夫、と信頼していただけるメカニックになりたい」と意気込みが語られた。

◆クルマに触れる喜びを1人でも体験してほしい

ダイハツとして、今回のような学生に向けたサーキットイベントを開催するのは今回で3回目。2025年に沖縄、大分で開催したところ好評だったことから、静岡ダイハツ販売とダイハツ沼津販売による協力のもと、富士スピードウェイでの開催が実現した。現在はラリーイベントである「ラリーチャレンジ」に合わせて開催していることから、今後は他のラリー開催地でのイベント開催も見込む。

(左から)静岡ダイハツ販売の井上社長、D-SPORT Racing Team殿村監督、ダイハツ沼津販売の池原社長(左から)静岡ダイハツ販売の井上社長、D-SPORT Racing Team殿村監督、ダイハツ沼津販売の池原社長

静岡ダイハツ販売の井上社長は、「(自動車ディーラーは)昔のような人気企業ではないというふうに自覚している。だが、やっぱりクルマの面白さとか、クルマに触れる喜びを1人でも体験いただきたいと思っている。そんなにたくさんの人がうちの会社に入ってくれるとは思っていないが、若い学生さん、自動車業界で働こうって思ってらっしゃる学生さんに、楽しんでいただきたい。本当にそれだけ」と話す。その上で、

「我々販売会社としても今後、全く同じフォーマットではなくても、ガチガチに就職イベントってわけでなくとも学生たちにアプローチできるイベントを開催して、ダイハツを意識してもらえるような、独自イベントをやっていきたい」

と今後への抱負を語った。エンジニア不足が嘆かれる自動車業界。リクルート活動とは異なる“草の根活動”的なアプローチで、若者のクルマ好きの創出をめざすダイハツの今後に注目だ。

Future Mechanic Experience in FUJISPEEDWAYFuture Mechanic Experience in FUJISPEEDWAY

《宮崎壮人》

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