「不透明な環境が続く中でも、予定を上回るペースで改善しており、ここ数カ月間で劇的に変化した」。
日産自動車が、2027年3月期の連結最終損益が200億円の黒字(26年3月期は5330億円の赤字)になる見通しなどと発表した2025年度の決算会見で、イヴァン・エスピノーサ社長は一連の構造改革の進捗にも自信を見せていた。
26年度の業績見通しでは連結売上高は前期比8%増の13兆円、営業利益は3.4倍の2000億円を見込むほか、自動車事業の営業損益とフリーキャッシュフロー(FCF)を黒字化する公約も掲げた。
きょうの各紙には「日産最終赤字5330億円」などと、毎日が1面トップで報じているほか、産経や東京も「日産、2年連続巨額赤字」などと取り上げる半面、「日産 3期ぶり黒字予想」(読売)や「日産、薄氷の黒字化、今期純利益200億円」(日経)などと、前向きのタイトルで分析記事を掲載している。
それによると、日経は「業績改善の主因はリストラだ」として「世界で完成車工場を17から10に減らすめどをつけ、2万人の人員削減も打ち出した。エスピノーサ氏はこれまでに固定費で2000億円、変動費は550億円の削減を達成したことを明らかにし、進捗に自信を見せた」と説明。
加えて「コストは下がったが成長に向けた視界はなお晴れない。27年3月期の販売台数は330万台と前期比5%増やす計画だ。北米が2%増の132万台、日本は8%増の43万台を見込んでおり、エスピノーサ氏も『新型車と改良車が販売を押し上げる』と期待した」とも伝えている。
ミニバン『エルグランド』など新型車投入の効果や中国市場での販売が回復傾向にあるものの、「近年は目標未達を繰り返しており、新型車の売れ行きに不安が残る」(読売)との見方もある中で「3期ぶりの黒字見込み」が一過性なのかどうかも見極める必要もあるだろう。
2026年5月14日付
●トランプ氏北京入り、対イラン、貿易協議へ、きょう首脳会談 (読売・1面)
●日産3期ぶり黒字予想、27年3月期、販売不振が不安材料 (読売・9面)
●韓国・起亜日本でEV販売(読売・9面)
●ニデック、品質不正1000件超、モーター部材・設計無断で変更第三者委で調査へ (朝日・1面)
●ガソリン補助金引き上げへ、経産省、来月にも基金枯渇恐れ (朝日・6面)
●ダイハツ、マレーシアでHV生産 (日経・15面)
●いすゞ、純利益19%増、今期、北米で販売増 (日経・19面)




