41年ヨンクひと筋---FIELD STYLEで見えた『JAOS』の説得力

JAOS(ジャオス)…FIELD STYLE TOKYO
JAOS(ジャオス)…FIELD STYLE TOKYO全 69 枚

FIELD STYLEの会場で、あるカップルの会話が耳に入ってきた。

【画像全69枚】

「え、これなんのクルマ?」
「ジムニーノマドだって、一瞬ランクルかと思った」
「ね、なんかすごく大きく見えるよね。しかもかっこいい、なんでだろ??」

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彼らの視線の先にあったのは、JAOS(ジャオス)が手掛けた新型三菱『デリカD:5』新型トヨタ『RAV4』、そしてスズキ『ジムニーノマド』だった。思わず、四駆が好きなのか、カスタムに興味はあるのかとそのカップルに尋ねた。

でも特にカスタムを考えていたわけでもなく、ただそのクルマが醸し出すオーラと雰囲気に目がいったのだそうだ。そして、タフでゴツゴツした感じがかっこいいと、何度も写真に収めていた。

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四駆をさほど知らなくても、それにカスタムの世界にあまり触れていない人も、何かが違うと気付く。言語化できないとしても、確実に純正車とは空気が違う、ということが伝わる。その理由を探るように話を聞いていくと、41年にわたって“四駆一筋”を貫いてきたJAOSの芯が見えてきた

なぜ、ジムニーノマドやデリカD:5は“大きく”見えたのか

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実際にブースで話を聞いてみると、その迫力は単なる見た目の演出でなかった。「リフトアップは、やっぱりマストですね」そう話すのは、JAOS広報担当、吉田哲也(よしだ・てつや)さんだ。

ひと回り大きく、堂々と見せる。その一方で、構造変更などユーザー側のハードルをむやみに上げすぎないことも意識しているという。「安心して装着してもらいたいので、“ギリギリを攻める”感覚ですね」と教えてくれた。

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今回初めて展示された新型デリカD:5には、出来上がったばかりのオーバーフェンダーも投入されていた。純正フェンダーと交換するタイプながら、ボディ加工は不要、両面テープで装着できる構造だ。

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だが、その存在感はけっして小さくない。フェンダーの膨らみを強調することで、車体全体に、より立体感とボリューム感が加わり、装着できるタイヤやホイールの選択肢を広げている。

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さらにJAOSの面白さは、“ひとつのパーツだけでも成立する”という思想にもある。マッドガードだけでもいい。マフラーだけでもいい。もちろんフルで仕上げてもいい。

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四駆ユーザーには「人とかぶりたくない」という感覚を持つ人も多いからこそ、どれかひとつのパーツだけでも世界観が成立するように設計しているのだという。それでも、カスタムパーツは種類豊富に用意されている。

◆「純正を壊さず、一段引き上げる」というブランドの核心

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だが、JAOSが目指しているのは、単純に“ゴツくすること”ではない。「純正の機能やデザインを壊さない。それをベースに、もう一段引き上げる感覚なんです」吉田さんはそう語る。

その言葉通り、JAOSのパーツには、どこか純正デザインへのリスペクトが見える。派手な改造や主張というより、クルマが元々持っている魅力や機能性を活かしながら、存在感やタフさを自然に押し上げていく。

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だからこそ、四駆好きだけでなく、普段はカスタムカーに馴染みのない来場者までもが「なにか違う」と足を止めるのかもしれない。そして、その思想はずっと変わっていない。

JAOSは1985年の創業以来、一貫して四駆と向き合い続けてきたブランドだ。モータースポーツへの参戦も積極的に行い、アジアクロスカントリーラリーやBAJA1000など、海外でのラリーレイド・デザートレース参戦で輝かしい戦績を収めてもいる。過酷な環境に挑み続ける舞台で培ったノウハウを、製品開発に落とし込んできた。

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たとえば、一見するとデザインパーツにも見えるマッドガードのナイロンベルトやメタルプレートにも、泥や小石の巻き上げ、風の流れを調整するといった実用的な意味がある。聞いてみて初めて知った、製品の本当の役割だった。

“かっこよさ”だけでは終わらせない。その愚直さこそが、JAOSらしさなのだと改めて気付かされた。

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FIELD STYLEの会場には、最新のカスタムカーやアウトドアギアが数多く並んでいた。その中でJAOSのクルマたちが放っていたのは、堂々とした説得力だった。

「ちゃんと使えること」「安心して走れること」そして、「見た目もちゃんとかっこいいこと」吉田さんの口を通して語られたことが、目の前にカタチとして表れていた。長年にわたって四駆と向き合い続けてきたブランドだからこそ、生まれる説得力だと思う。

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「カスタムパーツは試着ができないから、お客様にはぜひこういう機会にJAOSの完成系を実車でお見せしたいと思っているんです」吉田さんの願い通り、買う前に世界観を体験する場としてのFIELD STYLEで、大勢の人にとって、製品を実際に知り、触れる機会になったと確信している。

《上之園真以》

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