初代シルビアとフェアレディで爽快ツーリング…CSP311オーナーズクラブ総会

CSP311オーナーズクラブ総会
CSP311オーナーズクラブ総会全 55 枚

5月31日と6月1日の2日間、日産『シルビア』とダットサン『フェアレディ』のオーナーズクラブメンバーが各地から集まり、長野周辺の山岳ワインディングロードなどを楽しんだ。

【画像全55枚】

例年この時期に行われている、「CSP311オーナーズクラブ」の宿泊とツーリングを兼ねた総会。同クラブはCSP311型=初代シルビアを中心とした愛好家の集まりで、現在その姉妹車であるSP311型=フェアレディ1600やSR311型=フェアレディ2000、S15型=7代目シルビアなど合わせて29台、32名が在籍している。シルビアの所有歴半世紀超えから昨年会員から譲り受けたという新会員まで様々だ。

総会は1999年から不定期で開催されており、当初は宿泊所での懇親会のみというスタイルだったが、5~6年程前からはツーリング主体となり、スポーツタイプのクルマに相応しい走りを楽しむような集まりになってきたという。

今回はその中からシルビア5台と、フェアレディ1600&2000それぞれ1台が参加した。コースは、1日目は道の駅八ッ場ふるさと館(群馬県長野原町)に集合後、湯ノ丸高原から大門峠を経て白樺湖畔の池の平ホテル(長野県立科町)に宿泊。2日目は県道192号“ビーナスライン”でスズラン峠1760mを越えて国道299号“メルヘン街道”へ。標高2127mの麦草峠を越え、道の駅八千穂高原(長野県佐久穂町)でゴールというもの。2日間で約150km。標高差のあるワインディングルートを主体としたツーリングとなった。

高齢となった会員から1年前にシルビアを譲り受け、今回初めて参加したというオーナーは、他に所有しているという6気筒の『スカイライン』に比べ「ダイレクト感がある」と新たな楽しみを見つけた様子。また、長年乗っていたシルビアからフェアレディ1600に移ったオーナーは「走りはほとんど同じフィーリングですが、ボンネットと屋根の重さの差が約50kgあってフェアレディの方がコーナーを軽やかに曲がれる」と話していた。

興味深かったのは、友好クラブ「ダットサン会」からの参加者の感想。「皆さん(メカニズムなど)専門性が高い。あと、峠道をキビキビと走る4発(エンジン)搭載車の良さをよく知ってますねえ」と感心していた。また、参加した1967年式のフェアレディ2000は、この年式のみリアにライセンスフレームが施され、ドアの内側に灰皿が装備されているなど、改めての細かな「発見」も話題となった。

途中、休憩のため立ち寄った北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅では、これらシルビアとフェアレディがずらりと並んだ。女性の登山客グループから「素敵! 何というクルマですか? 写真を撮らせてください」と話しかけられるなど、現代のクルマにはないコンパクトで美しいスタイルに目を奪われたようだった。

初代シルビアは、フェアレディのシャシーをベースに新開発の1600ccエンジンを載せ、職人によるハンドメイド方式を採用した“クリスプカット”と呼ばれる美しいボディで1965年に登場。昨2025年には発売60周年を迎えた。販売されていた4年間のうち554台しか生産されなかった希少車であり、オーナーたちは丁寧に取り扱い、残存率も高いようだ。

今回取材の窓口となってくれたオーナーの1人は、「シルビアの魅力はデザインに尽きると思います」と、やはりその洗練されたエクステリアデザインに惚れ込んでいる様子。「会員はクルマをとても大事にしていて、中には自宅に2柱リフトや修理業者並みの工具を揃え、多発するトラブルに対して自分なりに対処することを楽しんでいる人もいます。CSPやSP/SRに特化したかなり奥深い技術的な話などはチンプンカンプンなこともありますが、同じ趣味の方々との語らいは楽しいものです」と話した。

続けて「皆さん、高度な運転技術とマナーの持ち主ばかり。ツーリング時は 峠道等を気持ち良い速度で連ねて走ることができるところが醍醐味です」とにっこり。その隊列の最後尾からついていった筆者も、ひらりひらりとコーナーを抜けていくシルビアとフェアレディを眺めながら目じりが下がった。

《嶽宮 三郎》

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