三菱自動車のクロスオーバーミニバン『デリカD:5』が、約20年ぶりとなるフルモデルチェンジを迎える可能性! スクープ班では、次期デリカD:5=『デリカD:6』をイメージした予想CGを制作した。
◆直接競合するモデルが少ない
現行デリカD:5は2007年に登場し、2019年には大幅改良を受けたものの、基本設計を維持したまま販売が続くロングセラーだ。SUV並みの悪路走破性とミニバンの実用性とを両立した独自の存在として、多くの支持を集めてきた。
長期間にわたってフルモデルチェンジが行なわれなかった背景には、直接競合するモデルが少なかったことがある。本格的な4WDシステムと高い最低地上高を備えながら、3列シートミニバンとして日常での使い勝手も確保するという独自性が、ロングセラーにつながったとみられる。
◆PHEVを採用か
そのいっぽうで、自動車業界では電動化が進んでいる。環境性能や先進運転支援技術の進化を考えれば、次世代デリカにも大きな変化が予想されるのはとうぜんだ。そこで注目されるのが、『アウトランダーPHEV』で培われた技術。
三菱 デリカD:6 予想CG
◆現行のイメージを残しながら進化
今回制作した予想CGでは、三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」をさらに進化させたフロントマスクを採用した。ボディ同色のクローズドグリルを中心に、その左右にL字型のLEDデイタイムランニングライトを配置。さらに縦方向に並ぶLEDシグネチャーを組み合わせ、現行型以上の先進性と力強さを表現した。
サイドビューでは、デリカ伝統のスクエアなフォルムを継承しながら、厚みのあるフェンダーアーチやブラックアウトしたピラーによってSUVらしいタフさを強調。悪路走破性をイメージさせる力強さと、都会的な洗練さの両立を狙った。
次期型がこうした方向性で登場すれば、現行デリカD:5のイメージを残しながら、電動化時代に対応した新世代ミニバンへ進化するだろう。
三菱 デリカ D:X コンセプト◆PHEV化は使い勝手も広げる
デリカD:6で最大の進化となりそうなのがパワートレインかもしれない。現段階で編集部が入手している情報を総合すると、長年デリカを支えてきた2.2Lクリーンディーゼルに代わり、『アウトランダーPHEV』で採用されているプラグインハイブリッドシステムの搭載が有力視される。
2.4Lガソリンエンジンに前後2基のモーターを組み合わせるPHEVと、三菱独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」とを組み合わせる可能性がある。実現すれば、現行デリカD:5が得意とする雪道や悪路での走破性に加え、舗装路での静粛性や走行安定性の向上も期待できる。
三菱 デリカD:5 現行PHEV化はデリカD:6の使い勝手も広げるはずだ。アウトランダーPHEVと同様の外部給電機能を備えれば、キャンプや車中泊で家電製品を使用できるほか、災害時には非常用電源として利用できる。アウトドア用途との親和性が高いデリカにとって、電動化は環境性能だけでなく、利便性を高める要素にもなるだろう。
ボディサイズについても進化が予想される。取り回しのしやすさを維持しながらホイールベースを延長し、2列目と3列目の居住性や荷室の使い勝手を高める可能性がある。
現段階で入手している情報では、システム最高出力は約300ps、EV走行距離は80~100kmていどになる。これらは現時点での予想値だが、実現すればロングツーリングからアウトドアまで幅広い用途に対応できそう。
◆従来型の市場ポジションを維持
価格はPHEVシステムや先進運転支援機能の採用などにより、現行型から上昇するのはやむをえない。予想価格帯は580万~700万円前後だ。SUVとミニバンの特徴を融合したパッケージに、三菱の電動化技術を組み合わせることで、独自の市場ポジションを維持することになりそうだ。
デリカD:6がアウトランダー譲りのPHEVシステムやS-AWC、新世代デザインを採用して登場するのか。約20年ぶりとなる次期型の動向から目が離せない。




