車内で良い音を楽しむためには、守るべきセオリーや理論がさまざまある。当連載では、それらを1つ1つ解説している。今回からは新章に突入し、「メインユニット編」をお贈りしていく。まずは、これの役割について掘り下げる。
◆これ1台あれば、あとはスピーカーを繋げば車内で音楽や映像を楽しめる!
さて、カーオーディオにおいてのメインユニットとは、車両のセンタークラスターパネルの中央に鎮座して、乗員にAVエンターテインメントを提供する機器だ。
なおこれは基本的に、クルマを買えば付いてくる。「オーディオレス」が設定されている場合にはそれを選ぶと付いてはこないが、普通は標準装備されている。
併せて市販品もさまざま用意されていて、交換できる車種の場合は市販品へと付け換えられる。
で、メインユニットはこれ1台でさまざまな役割を果たす。ざっと挙げていくと以下のとおりだ。音楽プレーヤー、ラジオチューナー、プロセッサー、パワーアンプ、そして地デジチューナーまでを搭載するもの、ナビメカも搭載するもの、さらにはモニターを装備するものも多くある。つまり、これにあとはスピーカーさえあれば、車内で音楽を聴けたり映像系コンテンツを楽しめたりする。
市販「メインユニット」を核にシステムが組まれたオーディオカーの一例(製作ショップ:Kサウンド<広島県>)。
◆ここ20年でメインユニットの在り方が大きく変化!
なお、メインユニットの在り方は、ここ10年、20年で大きく変化した。かつてはこれにてCDが再生されることが多く、そして市販品の中にはハイエンドモデルがさまざまあり、それらには高度なプロセッサー(サウンドチューニングを行うメカ)を内蔵(または別体化)している場合がほとんどだった。
でも今は、市販品の中にオーディオ機器としてのハイエンドモデルはほぼなくなっている。そして、CDプレーヤー機能を残していないモデルも少なくなくなっている。音楽を聴くときには外部機器が繋がれるケースがほとんどなので、その接続が前提となっている場合が多いのだ。
ちなみに、繋れる外部機器の大本命はズバリ、スマホだ。なので現代のメインユニットには、スマホとの高い親和性が求められている。なので最新のメインユニットは純正品、市販品を問わず、スマホを繋げられるように「AUX端子」や「USB端子」を備え、Bluetooth対応もほぼ常識化した。
市販「メインユニット」を核にシステムが組まれたオーディオカーの一例(製作ショップ:Kサウンド<広島県>)。◆「カープレイ対応」の広がりが顕著。そうであるとスマホナビアプリを便利に使える!
そしてさらには、「HDMI入力端子」を備える機種もかなり多くなっている。これがあれば、スマホの「ミラーリング」を行えるようになるからだ。操作はスマホ側からしかできないが、動画アプリの映像を車載機のモニターに映し出せて音声は車両のスピーカーから聴けるようになる。
そしてさらには、「Apple CarPlay」と「AndroidAuto」(以下、「カープレイ」)に対応している機種もかなり多くなっている。特に純正メインユニットで、これへの対応が一気に進んだ。
なおカープレイとは、スマホを接続するとこれに対応するアプリの表示をほぼすべて車載機のモニターに映し出せて、操作も車載機のモニター上にて行えるようになるという機能だ。
なので、ナビメカが省かれるケースも増えている。カープレイに対応していればスマホナビアプリがまるで車載機の中に入っているかのように使えるからだ。
今回はここまでとさせていただく。次回は、純正メインユニットの全体的なトレンドについてさらに詳しく解説予定だ。乞うご期待。




