台湾Turing Drive、自動運転車の新シリーズ発表…用途別に最適設計

・チューリングドライブがAI深層学習と安全モデルを統合した次世代自動運転技術「ハイブリッドE2E」を公開し、旅客・物流・特殊作業向けの3車種シリーズを発表した。

・自動車メーカーとの協業計画「TuRNプログラム」を始動し、選出された5チームへの支援に1億円を投資すると表明した。

・マクニカ、ティアフォーなど日台を含むグローバルパートナー4社が登壇し、東南アジアを含む海外市場への展開ビジョンを示した。

BRSeries。4人乗りから14人乗りまで
BRSeries。4人乗りから14人乗りまで全 4 枚

台湾の自動運転ソリューションプロバイダーの台湾智慧駕駛(Turing Drive、チューリングドライブ)は、自動運転車種として、新たに3つのシリーズを発表した。

【画像】自動運転車の新シリーズ

これは台北で開催の年次カンファレンス「APX-TD 2026」での出来事。創立8周年を記念した本イベントでは、実証実験からグローバルでの商用化に至るまでの歩みを振り返るとともに、産官学の関係者を招いて今後の展望を共有した。

当日は中華民國道路協会理事長の陳文瑞氏、台湾車聯網産業協会理事長の吳盟分氏、中華智慧運輸協会理事長の曾詩淵氏が登壇し、チューリングドライブのスマート交通分野における貢献を称えた。

■次世代技術「ハイブリッドE2E」を公開

チューリングドライブは成長戦略「ビジョン2029」を提示し、「自動運転システム開発」と「自動運転車両の販売」を両輪とするビジネスモデルの推進を表明した。

技術面では、次世代の「ハイブリッドE2E(エンド・ツー・エンド)」自動運転技術を公開した。本技術はAI深層学習による柔軟な環境適応力と、物理的安全性を検証するセーフティモデル(RSS)を統合したもので、複雑な混合交通環境においても安全な走行を実現するとしている。

■用途別3車種シリーズを発表

新たな自動運転車種として、3つのシリーズを発表した。

・BRシリーズ(ブリッジ):4人乗りから14人乗りまで対応する旅客輸送・送迎向けモデル

・POシリーズ(ポーター):200kgの小型搬送から1.3tの中型配送まで対応する物流・貨物輸送向けモデル

・MIシリーズ(ミッション):路面清掃や工場内搬送などの特殊作業向けモデル

また、より大規模な輸送量と長距離ルートを想定したサプライズ展示として「BR40X」も披露された。

CEOの沈大維氏は「2020年より台北市信義路のバス専用道で長期的な走行テストを実施してきた。この運行データと日本市場での運用経験を融合させ、より成熟した安全なシステムを構築した」と述べた。

■グローバル協業計画「TuRNプログラム」に1億円投資

自動運転の社会実装を加速させるため、自動車メーカーとの協業計画「TuRNプログラム」を正式に発表した。世界各国の車両メーカーと連携し、既存の車両プラットフォームに自動運転システムを統合することで、商用モビリティサービスの迅速な立ち上げを目指す。

コーファウンダーの陳維隆氏は「公募から選出された5チームに対し、自動運転のハード・ソフト統合ソリューションを提供・支援するため、1億円を投資する」と表明した。

■グローバルパートナー4社が登壇

カンファレンスでは主要グローバルパートナー4社が登壇した。マクニカは日台連携による東南アジア展開のビジョンを、ティアフォーはオープンソース自動運転ソフトウェア「オートウェア」の最新動向を紹介した。また、ベコウ(Vecow)はエッジAI計算プラットフォームの有効性を、オートブライト(oToBrite)は車載グレードの3D深度感知ソリューションを提示した。

チューリングドライブは今後もグローバルパートナーとの連携を強化し、自動運転技術の社会実装と商用化を推進するとしている。なお、同社は台湾国家発展委員会が指導する国家スタートアップブランド「スタートアップアイランドタイワン」が支援する台湾スタートアップである。

《森脇稔》

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