石川県小松市のこまつドームで「第13回ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテスト」が開催。全国から集まった注目のユーザーカー9台を紹介する。
◆ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテストとは
カーオーディオメーカーは日本を含むアジア圏、米国、欧州など世界各地に存在し、ブランドごとに特徴や音の個性もさまざま。そのカーオーディオを楽しむ方法のひとつがコンペティション、いわゆる「コンペ」だ。一定の基準を満たした車両がエントリーし、会場では審査員があらかじめ決められた課題曲を試聴してサウンドを採点する。その結果から優勝や入賞順位が決まり、エントラントにとっては審査員のジャッジやアドバイスを通じてシステムの長所やウィークポイントを知る貴重な機会にもなっている。
近年はオーディオ評論家を審査員に迎えたカーオーディオコンペも増えている。その中でも国内を代表する大規模コンペのひとつが「ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテスト」だ。同コンペは海外のカーオーディオブランドを取り扱う正規輸入元の有志によって開催され、参加資格は各インポーターが扱うブランド製品を装着した車両に限られる。全国のカーオーディオプロショップが作り上げたハイレベルなサウンドカーが毎年こまつドームに集結し、音の完成度を競い合う。
インポーター各社が取り扱うブランドとエントリーコースについても触れておこう。主なインポーターは【佐藤商事:ディナウディオ/ベンチャーオーディオ/ムンドルフ/モスコニ/ABBYS】、【フェリースソニード:クワトロリゴ/DLS】、【ジャンライン&パートナーズ:モレル/ARC AUDIO】、【トライム:ブラム/オーディソン】、【エムズライン:BLAX/HELIX/イートン/ZAPCO/ESB】など。さらに協力会社としてF2Music、サエクコマース、ヒッツ、フリーク、リンクスが参加する。
コンペは大きくプロクラス、エキスパートクラス、スペシャルクラス(アニソンコース)などに分かれる。プロクラスには「ディーラープロコース」と「ユーザー(一般)コース」があり、エントリー締め切り後にシステム金額によって参加コースが決まる。エキスパートクラスはインポーター別に佐藤商事コース、ジャンラインコース、フェリースソニードコース、エムズラインコース、トライムコースを設定。詳しい参加資格やレギュレーションは公式ホームページで確認してほしい。コンペに本気で挑む経験こそが、カーオーディオの音創りをさらにレベルアップさせる大きなきっかけになる。
◆アウディA5 アバント(オーナー/紙谷友樹さん)by AVカンサイ天王寺店
アウディA5 アバント(オーナー/紙谷友樹さん)by AVカンサイ天王寺店
「カーオーディオ好きの父の影響でハイファイサウンドの楽しさを知りました」と語る紙谷さん。昨年ホンダ『シビック』からアウディ『A5アバント』へ乗り換えたのを機に、さらなる高みを目指して音創りに取り組んでいる。スピーカーはブラム・シグネチュアで、話題のエアーモーションツイーターAMT1を装着。パワーアンプにはクワトロリゴ・ファンタジ1.4を使用する。同機はA級2ch+AB級2chという構成で、ピュアなサウンドを求めるユーザーに魅力的な1台だ。
アウディA5 アバント(オーナー/紙谷友樹さん)by AVカンサイ天王寺店再生プレーヤーにはフィーオM27(チタニウムモデル)、プロセッサーにはリゾルト・H-DSPを組み合わせ、高いS/Nを実現。ハイレゾ音源の再生ではブラムの持ち味をしっかり引き出している。
◆ジャガー Fタイプ(オーナー/萩原正俊さん)by サブライム
ジャガー・Fタイプ(オーナー/萩原正俊さん)by サブライムワイド&ローのスポーティなフォルムを持つジャガー『Fタイプ』。そのオーナー萩原さんはカーオーディオを本格的に始めて17年という。スピーカーはマトリックスML1(ツイーター)、ML2(ミッド/スコーカー)、ML6L(フェイズプラグ付きミッドバス)とサブウーファーを搭載。パワーアンプにはプレートタイプのGX2400を採用し、ブラックスでシステムを統一する。
ジャガー・Fタイプ(オーナー/萩原正俊さん)by サブライム一方、再生プレーヤーはソニーのウォークマンで、DSPにはモスコニ・GLADEN DSP 8 TO 12をチョイス。DSPの調整は自ら行うそうで、好みのジャンルを中心に音創りを追求している。マトリックスらしい高い分解能に加え、繊細な響きとダイナミックな力感が同居したサウンドが魅力だ。
◆ダイハツ・テリオスキッド(オーナー/堀田雅雄さん)by M.E.I
ダイハツ・テリオスキッド(オーナー/堀田雅雄さん)by M.E.Iフロント3ウェイを特注パッシブネットワークで構築したダイハツ『テリオスキッド』。最先端のDSP、デジタルプレーヤー、クロックジェネレーターを組み合わせながら、アナログならではの音の魅力も追求する堀田さんのこだわりが詰まっている。スピーカーはモレル・スプリーモ63SEで、ARC 4200SE-Tradを3基使い精緻にドライブ。サブウーファーにはイレイトカーボンMW9を軸上ダブルで配置するアイソバリック方式を採用し、超低域までレスポンス良く再生する。
ダイハツ・テリオスキッド(オーナー/堀田雅雄さん)by M.E.Iみなぎる力感、色艶のあるボーカル、自然に広がる臨場感によってリアリティ豊かな音楽が眼前に広がる。さらにGTS3、GT1、GTDC1、GTC3などアウネの機器を積極的に投入している点にも注目したい。
◆アウディA4(オーナー/宮分渓樹さん)by ウィステリア
アウディA4(オーナー/宮分渓樹さん)by ウィステリア以前はフィットに乗っていた宮分さんは、アウディ『A4』への乗り換えを機にカーオーディオシステムを刷新。スピーカーはブラム・シグネチュアのTSM25(ツイーター)、MS 3(ミッドレンジ)、WS6(ミッドバス)による3ウェイで、サブウーファーには限定モデルSUPER SUB10を1発採用し、大きめのボックスに収めている。
アウディA4(オーナー/宮分渓樹さん)by ウィステリア再生プレーヤーはフィーオ・M27で、プロセッサーにはアンプ内蔵型のヘリックス・P6 DSPを使用。シンプルながら完成度の高いシステム構成だ。取り付け面でも車内の機能性を損なわず、インテリアに自然になじむ仕上がりは経験豊富なプロインストーラーならではだ。
◆VW アルテオン(オーナー/森久明幸さん)by アミューズ
VW アルテオン(オーナー/森久明幸さん)by アミューズ長年トヨタ『ランドクルーザープラド』に乗っていた森久さんは心機一転、ラグジュアリーなVW『アルテオン』を購入。中四国のオートサウンドフェスへ参加した際は製作途中のフロント2ウェイだったが、その後ミッドレンジを追加して3ウェイへと進化した。ユニットはムンドルフ・リボントゥイーター21CM2.1-C、ベンチャーオーディオのミッドレンジとミッドバスで構成。
VW アルテオン(オーナー/森久明幸さん)by アミューズサブウーファーにはダイヤトーン・SW-G50を1発搭載する。パワーアンプはヘリックス・C FOURを2基使用し、DAPにはソニーのウォークマンを採用。リニアに伸びる澄んだ高域と暖かみのある中低域が調和し、心地よいアナログテイストのサウンドを再生する。
◆VW ゴルフ7.5(オーナー/山野竜希さん)by パラダ
VW・ゴルフ7.5(オーナー/山野竜希さん)by パラダ敦賀から来場したVW『ゴルフ7.5』のオーナー山野さんは、同コンペへ初参加。ヨーロッパの老舗ブランドを中心に構成した魅力的なカーオーディオシステムを披露してくれた。スピーカーにはフォーカル・ユートピアMを選び、フロント3ウェイ+サブウーファー構成を採用。パワーアンプはクワトロリゴ・プレシジョンTWO(A級仕様)を4基使用し、各ユニットをドライブする。
VW・ゴルフ7.5(オーナー/山野竜希さん)by パラダデジタルシグナルプロセッサーにはヘリックス・DSP-ULTRAを採用。帯域バランスやタイムアライメントをプロインストーラーが緻密に調整し、フロントウインドウ前方にリアルなサウンドステージを作り出す。音質劣化を抑えるため、各種ケーブル類にも厳選した製品を使っている。
◆ホンダ・シビックRS(オーナー/長原正和さん)by AV カンサイ 京都店
ホンダ・シビックRS(オーナー/長原正和さん)by AV カンサイ 京都店「ホンダ『シビックRS』のシステムは昨年11月末ごろに完成した」と語る長原さんは、カーオーディオ歴15年。モレルの大ファンで、現在はイレイトカーボンを選んだ3ウェイ構成を採用する。パワーアンプには250W×4chの大出力を誇るARC1000.4を使用。サブウーファーはオーディソンを2発使い、比較的大きなボックスに収めてラゲッジへセットした。
ホンダ・シビックRS(オーナー/長原正和さん)by AV カンサイ 京都店再生プレーヤーはフィーオ・M27、プロセッサーにはリゾルトを使用。DAPの交換とグレードアップによって音質だけでなくS/Nやダイナミックレンジも向上し、最低域から伸びやかな高域までワイドレンジな再生を実現している。
◆日産 スカイライン(オーナー/小栗彰さん)by モービルサウンドテクノロジー
日産・スカイライン(オーナー/小栗彰さん)by モービルサウンドテクノロジー進化を続けるカーオーディオのコンポーネント。その中から長年にわたり高みを目指し、機器選びから取り付け、調整まで音創りを追求してきたのが小栗さんだ。話題のアウネ・GTC2(クロックジェネレーター)、GTS3(ハイエンドDAC)を導入し、リゾルト・M-DSPと組み合わせてハイレゾ再生を追求する。
日産・スカイライン(オーナー/小栗彰さん)by モービルサウンドテクノロジー鮮度感の高い表現力、明快な音場定位、優れたトランジェントも同システムの魅力だ。スピーカーはモレル・イレイトカーボンで、サブウーファーにはウルティモ10.4Tiを採用。パワーアンプにはARCの新製品カッパーコンペディションCU 4.4を導入し、スピーカーをアクティブ駆動している。
◆トヨタ・ハリアー(オーナー/沖野義幸さん)by K SOUND
トヨタ・ハリアー(オーナー/沖野義幸さん)by K SOUND広島から来場したトヨタ『ハリアー』のオーナー沖野さんは、自作カーオーディオからスタートしたという。音響への造詣も深く、DSPの調整まで自ら行う。車内へ乗り込んでまず驚かされるのが、Aピラーにセットされたツイーターとミッドレンジだ。ブラムの最上級「マルティックス」を使った4ウェイ+サブウーファー構成を採用する。
トヨタ・ハリアー(オーナー/沖野義幸さん)by K SOUNDフロント4ウェイの狙いは高域、中域、中低域などを各ユニットに細かく分担させ、それぞれのユニットを得意な再生帯域で使うこと。低歪み化や緻密な音創りを狙ったシステムとなっている。再生プレーヤーはPCベースで、さまざまな音源を管理・再生することが可能。サウンドはナチュラルで聴きやすく、ジャンルを選ばず幅広い音楽に対応する。全帯域のエネルギーバランスを整えた調整力も見事だ。




