ヒョンデの主力SUV『ツーソン』、新型を世界初公開…第5世代は次世代ハイブリッドやAIアシスタント搭載

・ヒョンデが第5世代となる新型「ツーソン」をニューヨークで世界初公開。デザイン言語「アート・オブ・スチール」を採用し、ボディサイズを拡大した。

・次世代ハイブリッドシステムを搭載し、PHEVモデルはシステム最高出力292ps、EV走行距離約81kmを実現。AIアシスタント「グレオ・アイ」と「プレオス・コネクト」も採用。

・2026年後半に韓国で販売開始予定。2027年より北米・欧州などグローバル市場へ順次展開し、2026年10月のパリモーターショーでは「ツーソン Nライン」も初公開予定。

ヒョンデ・ツーソン 新型
ヒョンデ・ツーソン 新型全 5 枚

ヒョンデ(Hyundai Motor Company)は、グローバルベストセラーSUV『ツーソン(TUCSON)』の第5世代となる新型モデルを世界初公開した。

【画像】ヒョンデ・ツーソン 新型

発表の舞台となったのは、米国・ニューヨークのマンハッタンを一望する特設会場だ。2004年の初代モデル登場以来、世界累計販売台数1110万台以上を記録してきた同モデルが、デザインから動力系まで全面的に刷新された。

■「アート・オブ・スチール」が生む力強いスタイリング

ヒョンデ・ツーソン 新型ヒョンデ・ツーソン 新型

新型「ツーソン」は、「The Boldest SUV」をコンセプトに、ヒョンデのデザイン言語「アート・オブ・スチール(Art of Steel)」を採用した。鋼材の力強さと精緻な造形美から着想を得たデザインで、張り出したフェンダーや立体感のあるボディサーフェス、シャープなキャラクターラインを組み合わせている。

ボディサイズは先代から拡大し、ロングホイールベース仕様で全長4700mm(+60mm)、全幅1905mm(+40mm)、全高1685mm(+20mm)となった。ドア開口角度も従来の73度から83度へ拡大し、乗降性や荷物の積み下ろし性を向上させている。

ボディカラーには、「レンジャーグリーンパール」「コディアックブルーパール」「ドリフトウッドグレーメタリック」「レッドロックオレンジパール」など、自然の風景や素材から着想を得た新色を設定した。

■先端ライティングと上質な室内空間

フロントには照明建築から着想を得た「エイチ・エッジ・ライティング(H-Edge Lighting)」を採用。リアには立体的な内部構造を持つ「プリズム・リアランプ(Prism Rear Lamps)」を搭載した。オプションの「マイクロ・ピクセル・ライティング(MPL)」では2万5600個のLEDピクセルによる高精度なライティング制御が可能で、ウェルカムアニメーションなども表示できる。

ヒョンデ・ツーソン 新型ヒョンデ・ツーソン 新型

インテリアは家具から着想を得た「ファニッシュド・スペース(Furnished Space)」をコンセプトに設計。ダブルDカットステアリングホイールと9.9インチスリムディスプレイを組み合わせ、運転中の視線移動を軽減するコックピット設計を採用した。「シフト・バイ・ワイヤ(SBW)」によりセンターコンソール周辺のスペース効率も向上している。最大15W出力のデュアルワイヤレス急速充電パッドや、「エルゴ・モーション・シート」「リラクシー・コンフォート・シート」なども備える。

■次世代ハイブリッドシステムとPHEVモデル

新型「ツーソン」には「次世代ハイブリッドシステム(Next-Generation Hybrid System)」を採用した。P1モーター(13 kW)とP2モーター(47.7 kW、PHEVモデルは79 kW)によるデュアルモーター構成で、発進・加速時の応答性を高めている。HEVモデルには専用制御機能「イー・トラクション(E-Traction)」を搭載し、コーナリング時の安定性をサポートする。

プラグインハイブリッド(PHEV)モデルは1.6Lターボエンジンと高出力モーターを組み合わせ、システム最高出力292psを発揮。17.1 kWhのバッテリーを搭載し、約81 km(推定値)のEV走行が可能だ。7.2 kW車載充電器も備える。

停車中にエンジンを始動せずエアコンや各種デバイスへの給電ができる「HEVステイ・モード(HEV Stay Mode)」も新たに採用した。

■AIアシスタント「グレオ・アイ」と「プレオス・コネクト」

インフォテインメントシステムには、Android Automotive OS(AAOS)をベースとした「プレオス・コネクト(Pleos Connect)」を搭載。17インチまたは12.9インチのメインディスプレイと9.9インチのスリムディスプレイを組み合わせる。

中核を担うAIアシスタント「グレオ・アイ(Gleo AI)」は、自然な会話形式で操作できるエージェント型AIだ。「30分以内で行ける駐車場付きのハイキングコースを探して」といった自然な言葉によるリクエストにも対応する。OTA(オーバー・ザ・エア)アップデートにも対応し、購入後も継続的に機能が進化する。

■安全性能とオフロード対応グレード

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ボディ構造にはホットスタンプ超高張力鋼板を広範囲に採用し、ねじり剛性を20.7%、曲げ剛性を35.6%向上させた。NHTSA5つ星、IIHSのTSP+、ユーロNCAP5つ星など、グローバル主要市場での最高水準の安全評価獲得を目標に開発されている。

安全装備には、ドライバーの状態を監視する「インキャビン・モニタリング・ユニット(ICMU)」や、後席への置き去り防止を支援する「チャイルド・プレゼンス・ディテクション(CPD)」「リア・オキュパント・アラート(ROA)」などを搭載する。

オフロード専用グレードとして「ツーソン XRT」および「ツーソン XRT PRO」も展開。「XRT PRO」にはヒョンデ初のオフロード走行支援機能「スマート・テレイン・アシスト(STA)」を搭載し、最低地上高は標準モデル比+30mmの210mmを確保した。

■販売計画と今後の展開

ヒョンデ社長兼CEOのホセ・ムニョスは「『ツーソン』は2030年までにグローバルで100車種以上の新型・改良モデルを展開する当社の商品戦略において、中核を担う重要なモデルだ」と述べた。

新型「ツーソン」は2026年後半に韓国市場での販売を開始し、2027年より北米・欧州をはじめとするグローバル市場へ順次投入される予定だ。また、2026年10月12日に開幕するパリモーターショーでは、よりスポーティな「ツーソン Nライン(TUCSON N Line)」も世界初公開される予定となっている。

《森脇稔》

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