10月4日、モビリティリゾートもてぎで決勝がおこなわれた「MotoGP第16戦日本グランプリ」。その会場に足を運んだ人なら、ちょっと意外に感じたかもしれない。中央エントランス・グランドスタンドプラザの展示エリアには、巨大なハーレーダビッドソンのブースが出現。ひときわ目を引くその存在に、多くの来場者が足を止めていた。
【画像】「MotoGP第16戦日本グランプリ」にブースを構えたハーレーダビッドソン
舞台となったモビリティリゾートもてぎには、3日間でのべ12万1997人もの大観衆が集まり、大盛況のうちにMotoGP日本グランプリが幕を閉じた。
「モトGPにハーレーは関係ないだろう」
そう思う人は、少なくないだろう。ところが、ハーレーダビッドソンは今シーズンから、FIM公認の世界選手権『ハーレーダビッドソン・バガーワールドカップ』をMotoGPとともにスタートさせている。
◆ハーレーの巨大バガーがコンマ数秒を競う
2026年からスタートしたFIM世界選手権 Harley-Davidson Bagger World Cup(ハーレーダビッドソン・バガーワールドカップ
シリーズはアメリカのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開幕。欧州に渡ると、イタリアのムジェロ、オランダのアッセン、イギリスのシルバーストーン、スペインのアラゴンを転戦し、最終戦はオーストリアのレッドブル・リンクへ。全6戦をMotoGPのレースウイークエンドに組み込み、初代チャンピオンの座を争った。
その栄冠を手にしたのは、オーストラリアのアーチー・マクドナルド。2026年、世界を舞台にしたバガーレースの歴史に、初代王者としてその名を刻んだ。
ハーレーダビッドソン・バガーワールドカップ初代王者アーチー・マクドナルド本来はゆったりと長距離を走るための重厚な大型ツアラー。それがサーキットに持ち込まれ、コンマ数秒を削り合う。
大型フェアリングやサドルバッグを備え、およそ280kgの車体に131キュービックインチ(約2147cc)のVツインエンジンを搭載。ロードグライドなどの巨体が深く車体をバンクさせ、コーナーを駆け抜け、猛烈なスピードでストレートを疾走する。この圧倒的なギャップと迫力こそ、バガーレースの醍醐味だ。
◆「日本GPで見たい」高まるバガーレース開催への期待
「MotoGP第16戦日本グランプリ」でブースを構えたハーレーダビッドソンそして今回の日本GP会場にも、ハーレーダビッドソンの大きなブースが設けられた。なかでも一際目を引いたのが、バガーレーサーに跨って操ることができるシミュレーションゲームだ。
これが大好評。多くのレースファンが行列をつくり、その大迫力の世界観を体験していた。
実際にゲームを体験した来場者のひとりに話を聞いてみた。小椋藍の応援グッズを身につけた、まさにレースファンだ。
「ハーレーのバガーレースが、日本グランプリで見られることを期待していますか?」
そう尋ねると「もちろんです!」と即答。MotoGPを観戦するレースファンからも、バガーワールドカップは歓迎され、そして待ち望まれているようだ。
「MotoGP第16戦日本グランプリ」でブースを構えたハーレーダビッドソン◆世界選手権をさらに強化! ハーレーが投資拡大へ
来シーズンは果たしてどうなっていくのだろうか。ミルウォーキーのジュノー・アベニューにある本社からは、強い意気込みが伝わってくる。
ハーレーダビッドソンのグローバル・レーシングプログラムディレクターであるジェフリー・シュースラー氏は、10月1日にバガーワールドカップについて、「まだスタートラインに立ったばかりです。私たちは今、ここから発展させていく素晴らしい基盤を手にしています。そして、目の前には非常に大きな可能性があります」と語っている。
さらに、ハーレーダビッドソンのブライアン・ニケス最高執行責任者(COO)も、初年度の成功とMotoGP、IRTA、FIMとのパートナーシップを基盤に、FIMハーレーダビッドソン・バガーワールドカップへの投資を拡大していくことを明言した。
ハーレーダビッドソン・バガーワールドカップ2026シーズンはオーストリア・レッドブル・リンクにて最終戦を迎えた。となれば、大いにあるぞ、日本グランプリでのバガーレース開催!!
事実、MotoGP日本グランプリの会場には、すでにハーレーダビッドソンが大きなブースを構えている。
アメリカで盛り上がりを見せてきたバガーレースは、いまや世界へと舞台を広げた。ハーレーの巨大なバガーレーサーが、もてぎのストレートを全開で駆け抜ける。そんな光景を、期待せずにはいられない。
「MotoGP第16戦日本グランプリ」でブースを構えたハーレーダビッドソン



