ランチアの伝説的な名称「HF インテグラーレ」が、約30年の時を経て新型『ガンマ HF インテグラーレ』として、パリモーターショー2026で現代に蘇った。
【画像】パリモーターショー2026で公開された「ガンマ HF インテグラーレ」
SNSでは、「このクソ真面目なデザイン、ランチア以外の何物でもない」「凄い動力性能だ」など、話題になっている。
「HF」の名称の起源は1951年にさかのぼる。スクーデリア・ランチアが設立され、ジャンニ・ランチアが幸運と勝利の象徴として「走る象」をブランドのエンブレムに採用した。1960年には、ランチア車を5台以上所有することを条件とした「ランチア ハイファイ クラブ」が発足。1963年には、チェーザレ・フィオリオがスクーデリアを「スクアドラ・コルセ・ランチア HF」として再出発させ、モータースポーツとの歩みが本格的に始まった。
その後、「フルビア HF」「ストラトス HF」などの名車を生み出し、1983年の「デルタ HF」では高性能ランチア車の代名詞となった。1987年に登場した「デルタ HF インテグラーレ」は、ラリーで培った四輪駆動技術を市販車に持ち込み、世界ラリー選手権(WRC)のコンストラクターズタイトルを6年連続で獲得。ランチアをラリー史上最も成功したブランドへと押し上げた。
ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」
新型ガンマ HF インテグラーレは、前後各アクスルに電動モーターを配置するデュアルモーター構成を採用。最高出力375HP、最大トルク509Nmを発揮し、0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は190km/hを実現する。97.2kWhの正味容量バッテリーを床下に搭載し、最大航続距離676kmを確保。低重心化にも貢献する。
ビークル・コントロール・ユニット(VCU)が前後モーターをリアルタイムで制御し、路面のグリップに応じてトルクを可変配分する。通常走行時は前輪駆動で消費電力を抑え、ホイールスリップを検知すると数ミリ秒以内にAWDシステムが作動。また、バッテリー残量90%時に利用できる「ブーストモード」では、追加で25HPを引き出せる。
ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」専用装備として、可変ダンピング機能付きのアクティブサスペンションを採用。フロントカメラが最大25m先の路面をスキャンし、センサーや加速度計によって各ホイールを独立制御することで、快適性と安定性を高める。さらに、20インチセットより6kg軽い鍛造21インチホイールを採用し、加速性能や操縦精度、航続距離の向上に貢献する。
ドライビングモードは5種類。「エコ」「ノーマル」「スポーツ」「コンフォート」に加え、前後50対50の固定トルク配分でAWDを常時作動させる「4WD」を用意し、走行状況に応じた性能と効率を実現する。
X(旧Twitter)では、「HFインテグラーレの名がガンマにつくって誰が予想できただろうか」「このクソ真面目なデザイン、ランチア以外の何物でもない」「良いなぁ」「新HFロゴのデザインも好み。 それにしても凄い動力性能だ」「HF インテグラーレ復活」「日本で見てみたい」など、注目が集まっている。




