ホンダは欧州で、2027年モデルの4気筒スーパースポーツラインナップに、全新設計の『CBR500R FOUR』と『CBR600RR』の2機種を追加すると発表した。これらの投入により、ミドルクラスのスーパースポーツ市場での存在感をさらに高める狙いだ。
【詳細画像】4気筒スーパースポーツの新型『CBR500R FOUR』と『CBR600RR』
◆全新設計のCBR500R FOUR
ホンダ CBR500R FOUR
CBR500R FOURは、ホンダの欧州向けラインナップに新たなカテゴリーを加えるモデルだ。『CB400 SUPER FOUR』の伝統を受け継ぎながら、現代のライダー向けに新たに開発された。
心臓部には新設計の500cc DOHC直列4気筒エンジンを搭載。最高出力53.0kW、最大トルク47.4Nmを発生し、回転数12500rpmまで伸びる高揚感ある走りを実現する。シリンダー壁のNi-SiCコーティング、DLCバルブリフター、デュアルラムエアダクト、ダウンドラフト吸気システムなど先進技術を採用する。
ホンダEクラッチを標準装備し、クラッチ操作なしでの発進・停止・変速が可能。もちろん手動クラッチ操作も維持されている。A2免許に対応した35kW仕様も用意される予定だ。
ホンダ CBR500R FOURシャシーは新設計のスチール製ダイヤモンドフレームを採用。フロントには41mm径のKYB製倒立フォーク、アルミ製スイングアーム、ニッシン製ラジアルマウントキャリパーによるデュアルフロントディスクブレーキを装備する。
スロットル・バイ・ワイアにより、3つのデフォルトライディングモードと2つのユーザーモード、ホンダ・セレクタブル・トルクコントロールを利用可能。5インチTFTディスプレイにはホンダRoadSync接続機能とUSB-C充電ソケットを備える。
デザインは質量を前方に集中させた新設計で、大排気量スポーツバイクに匹敵するダイナミックな外観を演出している。
ホンダ CBR500R FOUR日本向けには400ccの『CBR400R FOUR』が9月より販売を開始している。今回公開された車両には、日本仕様にはないCBRシリーズらしいグラフィックが採用されており、ファンの注目を集めそうだ。
◆ファイアブレード由来の装備で進化した『CBR600RR』
ホンダ CBR600RRCBR600RRは2024年モデルで欧州に復活して以来、欧州全体で9600台以上を販売してきた人気モデルだ。2027年モデルでは複数の改良が加えられる。
599cc直列4気筒エンジンは最高出力89kW(回転数14250rpm)を発生し、アシスト・スリッパークラッチとクイックシフターを標準装備する。
新たにファイアブレード由来のラジアルマウント式フロントブレーキキャリパーを採用。ABSシステムも更新され、スタンダード・トラック・レースの3モードから選択できる。
ホンダ CBR600RRフロントカウルは新デザインのフロントマスクとスポイラー一体型デザインを採用し、空力性能を維持しながらよりすっきりとした外観に刷新された。5インチTFTディスプレイも改良されている。
電子制御システムはボッシュ製6軸IMU、スロットル・バイ・ワイア、ホンダ・セレクタブル・トルクコントロール、ウィリーコントロール、リアリフトコントロール、コーナリングABSを引き続き搭載。サーキット走行や競技用途向けに、HRCレースキット3種類も新たに用意される。
◆2車種でスーパースポーツの裾野を拡大
CBR500R FOURは4気筒スポーツバイクの世界に踏み込む新世代・若年層ライダーを対象とし、CBR600RRはホンダのレーシングDNAを求める上級者向けに位置づけられる。2車種の投入により、ホンダはミドルクラスのスーパースポーツ市場での存在感をさらに高める狙いだ。
ホンダ CBR500R FOUR



