【フィアット グランデパンダ 新型試乗】“ツカミ”はOK、乗り味は予想以上にシットリと…島崎七生人

フィアット・グランデパンダ HYBRID La Prima
フィアット・グランデパンダ HYBRID La Prima全 23 枚

試乗車の助手席に乗り込むや否や、家内が、リンゴット屋上のテストコースを模した長円のデジタルメーターの隅の“コース上”を走る1/87のherpa(ドイツ製ミニカー)ほどの小ささの初代『パンダ』をめざとく見つけ、「かわいい! これ本当に走れば面白いのに!」と。

【詳細画像】フィアット グランデパンダ

フィアット的にはツカミはOKといったところだろうか。

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借り受けたクルマは「チネマ ブラック」と直射日光では形状が浮かび上がりにくい黒だったが、それでも外観からしてどこもかしこもとにかく凝ったディテールであることはわかった。

◆初代パンダの面影がそこかしこに

とりわけPANDAのデザインされたレタリングがボディサイドのドアパネルに直接大きめにプレスしてあったり、リアゲート部分にもあしらってあるのは、何とも大胆でユニークだ。

フィアット・グランデパンダ HYBRID La Primaフィアット・グランデパンダ HYBRID La Prima

昔の日本のTVのクイズ番組(=押坂忍のベルトクイズQ&Qだったか?)のスタジオセットのようでもあるピクセルデザインのヘッドライト、フロントフェイスにも目がいくが、FIATの文字が向かって左に寄せてあるのは、もちろん初代パンダの非対称グリルを再現したものだろう。

一方のリアも、何気ないデザインながらハッチゲートまわりに初代の面影が再現されている。かつてのフィアットのシンボルマークだった“////”も、随所にちりばめてある。

◆80~90年代のフィアット車を思い出させるインテリア

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インテリアも明るく楽しげ。さしずめヤングファミリー向けの最近の商業施設の公共スペースの空間デザイン風といったところか。例のデジタルメーターを始めイエローをアクセントにし、シート表皮のブルーの色合い、風合いは『ウーノ』や初代『プント』など80~90年代のフィアット車を思い出させる。

天然丈繊維を約33%配合したという素材で出来たグローブボックス部分の優しい風合いもいい。デジタルのスピードメーターの数字書体も飾り文字風の凝ったものだ。

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室内スペースはホイールベース2300mmだった旧来のパンダに較べ当然ながらゆとりは大きく、とくに後席はアップライトで背筋をスッと伸ばした着座姿勢により快適だ。奥行き700mmほど(=筆者実測値)のラゲッジスペースも、かさ張る手荷物をいくつも気軽に放り込むことができ使いやすい。

◆予想以上にシットリと落ち着いた乗り心地

他方で印象的だったのが、予想以上にシットリと落ち着いた乗り心地だった。

緻密なダンピングにより乗り味がすっきりと整えられている点も魅力で、試乗中も、ちょうどオドメーターの1000kmを境に、前と後とではしなやかさがさらに増すのも実感した。

フィアット・グランデパンダ HYBRID La Primaフィアット・グランデパンダ HYBRID La Prima

お馴染みの1.2リットル3気筒ターボ+48Vモーター+6速DCTは、シフトボタンの“L”を活用しながら軽快に走らせることができる。

後席に乗る我が家の飼い犬のシュンも、ここ最近ですっかりステランティスのこのパワートレインの音、振動の経験値が上がったせいか、後席で風景に目をやりながら居心地よさそうに試乗していた。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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