【2005年高級車ウォーズ】トヨタ「レクサス」日本上陸で始まる

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【2005年高級車ウォーズ】トヨタ「レクサス」日本上陸で始まる
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●坪単価は5割増しで70万円

8月にトヨタ自動車の「レクサス」チャンネルが営業開始、2005年は高級車ウォーズ勃発の年となる。トヨタは、米国で大成功を収めたこの高級ブランドをマザーマーケット(=日本)にも定着させ、欧州車の牙城を突き崩す狙いだ。

「当面、45%を視野に入れている」(奥田碩会長)という国内販売シェアの目標達成にも、レクサスの成功は欠かせない。トヨタと系列ディーラーが総力を挙げ、面子をかける戦いは、激しい攻防が必至だ。

1989年に米国で産声をあげたレクサスは2003年に26万台を販売、高級車市場でトップを走るだけでなく、品質、アフターサービスなどの満足度調査や買い替えブランド保持率でも首位を総ナメにしている。

そのブランドが、母国日本にないのはいかにも不自然と、90年代末から導入の検討を進めてきた結果、ネッツ店とビスタ店の統合計画と併せ、03年2月にようやくゴーサインが出された。

8月には参入が決まっている全国180店のうち、まず140店が営業開始する予定であり、各地で店舗建設が始まった。05年末までには150店程度、さらに開業1年後には180店のネットワークが揃う見通し。

「商品から店舗、接客まで高級の本質を極め、本物のグローバルプレミアムブランドをつくりたい」(国内営業担当の岩月一詞副社長)というだけに、店舗は富裕層が多く住む近隣地などをターゲットに立地させる。店構えや内装も高級仕様とし、建築費の坪単価はトヨタディーラーの45万−50万円に比べ5割増しの70万円程度をかける。

●坪単価は5割増しで70万円
●ファイアーウォール作戦展開
●ヤナセは「チャンス」と言いつつ……

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《池原照雄》

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