「『Sタイプ』を大改良せよ!」〜元BMW開発本部長の復讐計画

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フォ−ドの高級車グループ(PAG)担当副社長、ヴォルフガング・ライツレは、ジャガーSタイプを同じクラスでベスト車種とされるBMW5シリーズに対抗させるべく、Sタイプのリエンジニアリングを命じた。ライツレ会長は、そのBMW5シリ−ズが開発されたときには、BMWの開発本部長だった人物だ。昨年BMWのベルント・ピシェツリーダー社長が解任されたときライツレは後釜をねらったが挫折、結局ライツレも退職に追い込まれた。

その後、ライツレはフォードの総帥ジャック・ナサーに拾われ、PAG部門(アストン・マーチン、ボルボ、ジャガー、リンカーンからなる)をまかされたライツレは、BMWへの復讐のためのまたとない機会を得たのだ。


ジャガーSタイプ

BMW5シリーズ


ヨーロッパの高級車市場の動向は、媒体が好意的に紹介するかに左右され、とくに動力性能の評価が重視される。Sタイプの評判は総じて良いものの、BMWとの比較ではつねに苦戦している。まず室内のクオリティとデザインが批評され、そしてステアリング・フィ−ル、乗り心地、ハンドリング、ブレーキングはBMWに大きく水をあけられている。

ライツレはこれらの一点一点について大幅な改善を命じた。打倒BMWの改良版は今から約2年後に登場予定だ。情報筋によると、ライツレは2001年9月の独フランクフルト・ショーを目標にしているという。BMW本国でのイベントだ。

ライツレの復讐なるか。


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