【日産『ティーノ・ハイブリッド』 Vol. 3】ハイブリッド車世界初のリチウムイオン・バッテリーを採用

自動車 ニューモデル 新型車
【日産『ティーノ・ハイブリッド』 Vol. 3】ハイブリッド車世界初のリチウムイオン・バッテリーを採用
【日産『ティーノ・ハイブリッド』 Vol. 3】ハイブリッド車世界初のリチウムイオン・バッテリーを採用 全 3 枚 拡大写真

ガソリンエンジンは『ティーノ』用の1.8リットル直4DOHC「QG18DE型」をベースにしたもので、圧縮比を9.9から12.0対1にまで高め、また「アトキンソンサイクル」とか「ミラーサイクル」と呼ばれる遅閉じインテークバルブシステムなどを採用して、高い膨張比を得ているという。出力は燃焼効率を重視した結果、ノーマル版より低い100psと14.4kgmとなっている。組み合わされるモーターは駆動用の出力が17kWだ。エンジンとモーターの出力は合計すると約125PS程度に相当するという。

この駆動用モーターはハイパーCVTユニットの中、通常のトルクコンバーターのある位置に納められている。CVTユニット自体は、トルコンの変わりにモーターを内蔵している以外は、ギア比なども含め、『プレーリー』などガソリンエンジン用と基本的に変更はないという。

バッテリーには、ハイブリッド車としては世界初の「リチウムイオン・バッテリー」を採用。マンガン型正極を使い、軽量化とコストダウンを計っている。バッテリーはちょうど前席の下あたりのフロアに置かれており、小型軽量のため、室内スペースをほとんど犠牲にしていないのが特徴だ。バッテリー格納のため、後席足下のフロアはガソリン仕様より約5cmほど高くなっている。

なお、ハイブリッド化にともない、ブレーキブースターやパワーステアリングが電気モーターによる電動式に変更されている。また専用の5人乗りシートやアルミホイールを採用して軽量化を図った(そのため、リアシートはシングルフォールディングしかできない)。とはいえ、ハイブリッド化に伴い、車重はガソリン仕様にたいして約100kg増の1500kg。その内訳は、バッテリーが約40kg、ハイブリッド・システムが約60kgとのことである。

外観では、省電力タイプの「LEDリアコンビランプ」を装着しているのが大きな相違点だ。なお『ティーノ・ハイブリッド』は他の日産車同様、5年10万kmの保証がつけられている。生産は村山工場(!)で行われており、今回の限定100台の販売が好調であれば、その後の生産は九州工場で行われる予定だという。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る