自動車アセスメントとして試験される自動車の選定基準は、1999年上期の販売台数の多い自動車から順に対象とし、メーカーごとに4車種までとされている。そして早期にフルモデルチェンジを行なう予定の車種と、既にアセスメントを実施して、その後フルモデルチェンジしていない車種は対象外とした。
ところで、今回初の試みとして販売台数が少なくても注目の高い車種を採用することになり、一般からの応募で選定された1車種で試験することになり、それに『プリウス』が選ばれた。
プリウスは前面衝突試験で運転席がB、助手席がAだったほか、制動距離も乾燥路面が47.1m、湿潤路面が55.8mと、平均よりも悪い方だ。側面衝突でも4つの部位衝撃度評価でも、特に成績が良いとされた星は1つしかとれなかった。
運輸省では、プリウスはボディサイズの割に車重が重く安全スペースも確保しにくいのでは、と分析している。環境と安全の両立は難しいのか?